尚弥　5月東京でVS“悪童”ネリ濃厚！ESPN報道に所属ジム大橋会長「詳しいことはまだ」

5月東京で濃厚となった井上尚弥VSルイス・ネリ
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　プロボクシング世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥（30＝大橋）が、元世界王者でWBC同級1位ルイス・ネリ（29＝メキシコ）と5月に東京で対戦することで合意したと、9日までに米スポーツ専門局ESPNが報じた。この日、所属ジムの大橋秀行会長が取材に応じ「詳しいことはまだ決まっていないが、交渉中です」と明かした。

　“悪童”として知られるネリは17年8月、当時のWBCバンタム級王者の山中慎介にKO勝ちしたが、その際の検査で禁止薬物の陽性反応を示した。翌18年の再戦では体重超過により王座を剥奪。相次ぐトラブルで日本ボクシングコミッション（JBC）からは国内での無期限活動停止処分を受けていた。

　この日、JBC関係者は「まだ正式な話は来ていないが、現行ルールであれば一般的にライセンス無期限停止の場合は3年、資格取り消しの場合は5年たてば再申請が可能になる」と説明。ネリ側から要望があれば行動履歴などの提出を義務づけ、資格審査委員会で処分について再検討すると説明した。

　井上は昨年12月にマーロン・タパレス（フィリピン）に10回KO勝利し、転級わずか2戦で史上2人目の2階級4団体統一を達成した。次戦の相手について「興味があるのはアフマダリエフとネリ」と共に井上への指名挑戦権を持つ選手の名前を挙げた。実現すれば同階級での初防衛戦。舞台にはボクシング興行としては90年のタイソン―ダグラス戦以来となる東京ドームも候補に挙がっている。