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日本人最高齢レスラーがプロレス界の歴史を変えた秘話を明かす グレート小鹿「かわいそうになってさ…」

[ 2023年10月8日 17:54 ]

グレート小鹿(2007年撮影)
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 日本人最高齢レスラーのグレート小鹿(81)が8日に更新されたYouTubeチャンネル「木原オヤジのプロレス話そうぜ! inジャイアント馬場バル」にゲスト出演。後に日本マット界で大スターとなったレスラーの「発掘秘話」を明かした。

 大日本プロレスの会長も務めるかたわら、今も現役を続ける小鹿は1963年(昭38)に日本プロレスへ入団。67年に武者修行のため渡米し、凱旋帰国する70年9月まで全米を転戦した。

 小鹿が語り始めたエピソードは帰国する直前の69年。デトロイトを主戦場にしていた時、1週間に一度、正装して小鹿の前に現れる男がいた。「グッドモーニング、ミスターコジカって、来るわけよ。お前、誰だって、聞いたら、アイム、ブッチャーって」。後年、悪役として大ブレークし、日本人に最も知られる外国人レスラーとなる、アブドーラ・ザ・ブッチャーの若き日の姿だった。

 「レフリーに(実力を)聞いたら、アイツ話にならないって。でも、毎週来るんだよ、あの野郎」。自分を売り込む「熱意」に負けた小鹿は、現地のプロモーターや日本マット界へ選手を送るブッカーと掛け合い、当時の最低ギャランティだった500ドルでブッチャーを来日させるように尽力した。

 「かわいそうになってさ、毎週来るんだから」と述懐する小鹿に、元全日本プロレスのレフリーだった和田京平氏は「何、ブッチャー呼んだの、小鹿さん? すごいの見つけったっすね」と驚いた。

 ブッチャーは70年8月に晴れて初来日。東京スタジアムの試合では、ライバルのジャイアント馬場(1999年死去)と初めてシングルマッチを戦った。関係者のブッチャーに対する評価は一気に上がったものの、小鹿は「あいつ、それで(天狗になるポーズをしながら)これになったんだよ」と言って笑わせた。

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