拳王＆近藤修司　ツインゲート新王者に！拳王の右ハイ2連発で清水をTKO「金剛にビビってんのか」

右ハイキックでBIGBOSS清水をTKOした拳王（右）
Photo By スポニチ

　ドラゴンゲートは、4日に新宿FACEで12年ぶりの特別大会「武勇伝・令-Zero-」を開催した。メインイベントのタッグタイトルマッチは、拳王がBIGBOSS清水をハイキックでTKO勝利。ノアの金剛が新王者となり、オープン・ザ・ツインゲートは他団体流出となってしまった。

　ツインゲート王者だったKzyとBIGBOSS清水組。7度目の防衛戦で挑戦に名乗りを挙げたのが、ドラゴンゲートに参戦しながらもノアで金剛に所属する近藤修司だった。そしてパートナーには金剛のリーダーである拳王を指名したことで、今大会での挑戦が決まった。

　試合序盤から優勢に進めた金剛の2人。最後は近藤がカウンターでキングコングラリアットを清水に決めるとトップコーナーから拳王がP.F.Sを決めて、フォールにいくKzyがカットに入る。しかし金剛の2人は、キングコングラリアットとドラゴンスープレックスの合体技でKzyを排除。そして拳王は、清水へ右ハイキック2連発。動かなかった清水を見て、レフェリーが試合を止めて、金剛が新王者となった。

　新王者となった拳王は全日本プロレスの世界タッグ王者に加えて、2つ目のタッグタイトルとなった。記念撮影では世界タッグのベルトも掲げていたが、記念撮影が終わると世界タッグのベルトをその場に落とした。「世界タッグベルトより、ツインゲートの方が輝いているよな」とコメントした上で「世界タッグのベルトはノア限定で防衛戦するけど、このツインゲートのベルトはドラゴンゲートのリングでやってやるよ」とドラゴンゲートのリングで防衛戦をやっていくと明言。

　さらに「おい！ドラゴンゲートの選手！このベルトに挑戦したい奴はいないのか」と挑戦者を募るが誰も出てこなかった。「もう一度、大きな声で言ってやる！おい！ドラゴンゲートの選手！このベルトに挑戦したい奴はいないのか」と再度募ったが、誰も名乗り挙げなかった。会場からは「えー」とファンから不満の声が漏れた。

　その反応を聞いた拳王は「これがドラゴンゲートの弱さだよな。このベルトはドラゴンゲートのリングでドラゴンゲートの選手が怖くなかったら、いつでも挑戦させてやる！だけど今のチャンピオンはノアの金剛の俺たちだ！」とコメントした上で、武勇伝のリングでの防衛戦も示唆した。

　最後は「これからのプロレス界を引っ張るのは、ツインゲートチャンピオンの俺たち金剛だ！そして俺、拳王だ！新宿のクソ野郎ども、これからはな…プロレス界を引っ張る金剛の拳王。俺に付いて来い…」と大会を締めた。

　バックステージで拳王は「今日の戦い見ただろ？俺たちが9割以上押してたよな。お前らチャンピオンなんじゃないのか！？俺たちノアの金剛の拳王と近藤にビビってんのか」と苦言を呈した。

　そして近藤はドラゴンゲートに定期参戦するようになって以降、初タイトル戴冠となった。「ドラゴンゲートに上がるようになって、3年か4年か。散々、悔しい思いをしてきた。初戴冠だぞ。やっとチャンスが回ってきたんだ。今まで俺に悔しい思いをさせてきたドラゴンゲートのレスラーは覚悟しておけよ！」と逆襲していくと口にした。「今、日本で一番熱いユニットは金剛だから。ドラゴンゲートにもユニットはたくさんあるけど、日本で一番熱くて、強いユニットは金剛だ。誰でもいいぞ！今まで味わってきた悔しさを晴らしてやる」とコメントした。