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スーパーバンタム級転向の尚弥、今春予定の初戦は「モチベーションの上がる相手」と交渉中

[ 2023年1月14日 14:28 ]

<ざま井上兄弟ファンミーツ> 囲み取材に応じた井上尚 (撮影・光山 貴大)
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 プロボクシングの前4団体統一世界バンタム級王者・井上尚弥(29=大橋)と弟の元WBC世界同級暫定王者・拓真(27=同)が14日、地元の神奈川県座間市で「ざま井上兄弟ファンミーツ」に出席した。前日13日にバンタム級の4王座を返上し、今年は1階級上のスーパーバンタム級に挑戦する尚弥は「ベルトも返上したし、次へ気持ちも向いている。あとは交渉がうまくいって次戦がすんなり決まることを祈ってます」と話した。

 過去2年間、スーパーバンタム級で戦ってきた拓真は新たな階級に挑戦する兄について「不安な要素が見当たらない。あとはモチベーションだけだと思う」とコメント。「高いよ、モチベーション」と突っ込んだ尚弥に「じゃあ、必ず獲れます」と返し、「スパーリングで上の階級(の選手)とやってもパワー負けとかは全然感じない」と太鼓判を押した。

 尚弥は「ファンミーツ」で戦うモチベーションの重要性を強調したが、スーパーバンタム級初戦について「今(大橋秀行)会長が交渉している対戦相手というのは、自分も耳にしている。凄くモチベーションの上がる相手で、モチベーションが上がった時は自分も結構良い試合ができているので、自分自身期待している」と楽しみで仕方がない様子。時期については「春あたりとは聞いている。そのぐらいしか今は話せない」とした。

 一方、尚弥のベルト返上により王座決定戦出場の可能性が高くなった拓真は「ついに来たか、やっと返上してくれた、ずっと待ってたよ、という感じ」と心境を表現。「このチャンスをしっかりものにして、最終的には自分も1つ1つ(ベルトを)集めていけたらいいなと強く感じる」と兄に続くバンタム級4団体王座統一に意欲を見せた。決定戦の対戦候補となる選手の映像も「ぼちぼち見て、どの選手が来ても大丈夫なようにしている。まずは自分を上げていくだけ」と語った。

 尚弥も「成長というか、元々ポテンシャルが高く、それを試合でどう生かすかなので。獲れるんじゃないですか」と拓真に期待を寄せた。兄弟同時世界挑戦の可能性に関しては「別に同じ日程ではなくても、お互い(世界王者に)なることが大事なので」と話し、「今、僕は(王座返上で)肩書きがないじゃないですか。今年はお互いチャンピオンになって、またチャンピオンとして来年を迎えられるようにしたい」と決意を述べた。

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2023年1月14日のニュース