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拳四朗と中谷が袴田巌さんの弁護団を激励 中谷は井岡戦の可能性「もちろん意識している」

[ 2022年12月5日 15:20 ]

袴田さんの弁護団を激励する飯田覚士氏(右端)、寺地拳四朗(右から2人目)、中谷潤人(左端)。中央右は袴田さんの姉・ひで子さん、中央左は西島勝彦弁護団長
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 1966年の「袴田事件」で死刑が確定し、静岡地裁の再審開始決定を受けて釈放された元プロボクサー袴田巌さん(86)の差し戻し審で、日本プロボクシング協会の袴田巌支援委員会は5日、東京高裁で最終弁論に臨んだ弁護団に支援の缶バッジを贈呈して激励した。元WBA世界スーパーフライ級王者の飯田覚士氏(53)、WBA&WBC統一世界ライトフライ級王者の寺地拳四朗(30=BMB)、前WBO世界フライ級王者の中谷潤人(24=M・T)も駆けつけて支援パーカーを身にまとい、寺地と中谷は袴田さんの・姉ひで子さん(89)に缶バッジを直接贈った。

 袴田事件について事前に調べたという寺地は「みなさんが力を合わせて戦っている姿を生で見られて、本当に頑張ってほしいという一言。僕も少しでも力になれれば」とコメント。中谷も「微力ではあるが、役に立てたのならよかった。競技で結果を残すことも大事だが、(世界王者の自身が)協力することで、こういう場を通じて(事件を)知ってもらえたらと思う」と語った。

 11月1日に京口紘人(29=ワタナベ)とのライトフライ級2団体王座統一戦に7回TKO勝ちした寺地は「行ける時はジムへ行って、走ったりはしているが、まだボクシングモードという感じではない」と近況を報告。次戦はWBC1位ヘッキー・ブドラー(34=南アフリカ)との指名試合が有力で、「(来年の)春ぐらいにできたら」と話した。

 寺地―京口のアンダーカードで行われたスーパーフライ級転向初戦に判定勝ちした中谷は、マススパーなど軽い実戦練習を始めている段階。「まだ試合は決まらないが、ちょとずつ上げていこうという感じ」と説明し、恒例の米ロサンゼルス合宿は「1月の末ぐらいから行けたらなと話している」と明かした。スーパーフライ級では3日(日本時間4日)にフアンフランシスコ・エストラーダ(32=メキシコ)とローマン・ゴンサレス(35=ニカラグア、帝拳)のスーパースター対決が行われ、エストラーダが2―0で判定勝ちしたが、「手数が多くて凄く、(過去に2人が)2戦やってるのもあって白熱した試合になったと思う。ロマゴンも前よりは良い感じに詰めていた」と感想を述べた。

 中谷はスーパーフライ級でWBO1位にランクインしており、大みそかに開かれるWBO同級王者・井岡一翔(33=志成)―WBA同級王者ジョシュア・フランコ(27=米国)の勝者は180日以内に中谷との指名試合が義務づけられている。「井岡を意識しているか」と問われた中谷は「もちろん意識しているし、どういう状況になるか、しっかり対応していかないといけないが、とりあえずはそこを目指してやっている」と答え、大みそかの生観戦については「まだ予定はないが、もしかしたら行くかもしれない」とした。

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2022年12月5日のニュース