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PFP1位カネロが自己2番目の体重で前日計量パス 勝てばゴロフキンと3度目対戦へ

[ 2022年5月7日 10:41 ]

サウル・“カネロ”・アルバレス(AP)
Photo By AP

 ボクシングのWBA世界ライトヘビー級タイトルマッチ(7日、米ネバダ州ラスベガス)の前日計量が6日に行われ、スーパー王者ドミトリー・ビボル(31=ロシア)はリミットより100グラム軽い79・2キロ(174・6ポンド)、挑戦者の4団体統一世界スーパーミドル級王者サウル・“カネロ”・アルバレス(31=メキシコ)は79・1キロ(174・4ポンド)でパスした。

 世界4階級を制し、パウンド・フォー・パウンド(PFP、全階級を通じての最強ランキング)1位に評価されるカネロは自己2番目に重いウエート。19年11月に当時のWBO世界ライトヘビー級王者セルゲイ・コバレフ(ロシア)にTKO勝ちした試合が174・5ポンドで、「自分のベストはスーパーミドル級だが、ライトヘビー級でもいい感じだ。強さを感じている」と話した。ビボルに勝てば、4月に村田諒太(帝拳)を下したWBAスーパー&IBF統一世界ミドル級王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)との3度目の対戦を9月に予定。ゴロフキン戦はスーパーミドル級で戦う見込みで、その後はライトヘビー級に戻り、6月18日に3団体統一戦を行うWBC&IBF王者アルツール・ベテルビエフ(ロシア)―WBO王者ジョー・スミス(米国)との4団体統一戦が期待される。

 19戦全勝11KOのビボルは16年5月に暫定王座を獲得してから11度目の防衛戦。自身初のビッグファイトに「自分には十分な経験がある。最高の選手と戦うだけのパワー、スピード、ボクシングのレベルを持っていると思う。対戦を避けられていたとは思わないが、知名度がないので興味を持たれなかったのだろう。そういうものだし、問題ない」と語った。

 ウクライナ侵攻への制裁としてWBAは世界ランキングから「ロシア」の文字を削除し、ビボルも「WBA」所属とされ、試合ではロシア国旗の使用や国歌演奏が認められていない。キルギス出身のビボルは侵攻に反対の立場を示しているが、元統一世界ヘビー級王者のウラジーミル・クリチコ氏(ウクライナ)は「カネロと対戦すべきではない。世界中がこの無意味な戦争に反対していることを示すためにも、全てのロシア代表は制裁されるべきだ」と批判している。

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2022年5月7日のニュース