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京口、コロナ禍“三度目の正直”世界戦 3・13米国デビュー「1年分の思いをぶつけたい」

[ 2021年1月30日 05:30 ]

WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ   スーパー王者 京口紘人《12回戦》挑戦者 アクセル・アラゴン・ベガ ( 2021年3月13日    米テキサス州ダラス )

リモートで会見し、3度目の防衛戦に向けて意気込みを語ったWBA世界ライトフライ級スーパー王者・京口紘人(右)。左はワタナベジム・渡辺均会長
Photo By スポニチ

 3度目の防衛を目指すスーパー王者・京口紘人が29日、リモートで記者会見し、3月13日(日本時間14日)に予定される米国デビュー戦に向けて意気込みを語った。昨年はコロナ禍で計画していた世界戦が2度中止となったが、英興行大手マッチルームと契約し、念願の海外進出。19年10月以来1年5カ月ぶりとなるリングで存在感をアピールすることを誓った。

 新たな年の始まりに新たな道が開けた。V3戦の舞台は米テキサス州ダラスのアメリカン・エアラインズ・センター。京口は「米国で試合ができることが決まり、モチベーションは高い。米国のファンの印象に残るような、日本には京口って面白い選手がいるってことを知ってもらえるような試合をしたい」と抱負を口にした。

 昨年5月に計画していたアンディカ・ゴールデンボーイ(インドネシア)との世界戦は緊急事態宣言を受けて中止。11月には自身の新型コロナ感染のため、タノンサック・シムシー(タイ)との世界戦が直前で流れた。19年10月の久田哲也(ハラダ)戦以来、リングから遠ざかっていただけに「1年分の思いをぶつけたい」の気持ちは強い。

 コロナ禍で現在も国内での世界戦開催は難しい状況が続いており、海外進出を模索する中でマッチルームとの契約に光明を見いだした。今月22日に同社が公式サイトでWBC世界ミニマム級8位ベガ(メキシコ)との対戦を発表。ワタナベジムの渡辺均会長は「まだ正式な契約書が届いていない」として対戦相手の公表を避けたものの、京口は「相手が誰であれ、自分のボクシングをすれば勝てる」と自信を示した。

 今後はスパーリングなど実戦練習を中心に調整する。ジム側は感染予防のため、京口専用の練習時間を設けるなど全面的なバックアップを約束。入国後の隔離期間に合わせ、2月下旬か3月上旬の渡米を予定している。

 【アメリカ本土は初めて】小学2年生の時に家族旅行でグアムを訪れたという京口だが、米本土へ行くのは初めて。昨年10月に米ラスベガスで防衛戦を行ったWBA&IBF世界バンタム級統一王者・井上尚弥(大橋)とは同い年で親交もあり、「まだ話はしてないですけど、渡米する前に心構えだったり、ハッパを掛けてもらおうと思っています」と話した。聖地に強烈なインパクトを残したモンスターに続く活躍を狙う。

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2021年1月30日のニュース