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“悪童”ネリが2階級制覇 無敗対決制しWBCスーパーバンタム級王者に

[ 2020年9月27日 13:41 ]

ルイス・ネリ
Photo By スポニチ

 ボクシングのWBC世界スーパーバンタム級王座決定戦12回戦は26日、米コネチカット州アンカスビルで行われ、同級1位のルイス・ネリ(25=メキシコ)が同級6位アーロン・アラメダ(27=同)に3―0で判定勝ちし、2階級制覇に成功した。元WBC世界バンタム級王者のネリは31戦全勝(24KO)、アラメダはプロ初黒星で26戦25勝(13KO)1敗となった。

 ともに無敗のサウスポー対決は、ボディーを含む連打で手数を多く出すネリが試合開始から主導権をキープ。しかし、アラメダはガードを固め、長いリーチを生かしたカウンターで対抗し、9、10回にはカウンターのボディーやアッパーを決めた。丁寧にジャブを突いたりボディーの多用でポイントを稼いだネリが8、4、2点差で判定勝ちしたが、苦戦を強いられた印象を残した。前座の挑戦者決定戦では元WBA、IBF統一王者ダニエル・ローマン(30=米国)がフアンカルロス・パヤノ(36=ドミニカ共和国)に3―0判定勝ちしており、ネリは初防衛戦での対戦が義務づけられる。

 ネリは17年8月、山中慎介(帝拳)に4回TKO勝ちしてWBC世界バンタム級王座を獲得したが、事前のドーピング検査で禁止薬物が検出。WBCからの処分はなく山中との再戦を命じられ、前日計量で大幅な体重超過を犯して王座をはく奪。試合は2回TKO勝ちしたものの、WBCから資格停止処分、日本からは事実上の永久追放処分を受けた。

 資格停止処分6カ月後に4連勝したが、昨年11月のエマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)とのWBC世界バンタム級挑戦者決定戦でも前日計量で規定体重をオーバーと、相変わらずの問題児ぶりを発揮。違約金を払っての試合実施を提案したもののロドリゲスに拒否され、試合は中止となった。今回からトレーナーをエディー・レイノソ氏に変え、ディフェンスや規律面の改善に乗り出していた。

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2020年9月27日のニュース