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田中教仁“鬼門”タイでKO宣言「イメージ通りぶっ倒す」

[ 2020年3月3日 05:30 ]

WBA世界ミニマム級タイトルマッチ   スーパー王者ノックアウト・CPフレッシュマート《12回戦》同級10位・田中 教仁 ( 2020年3月3日    タイ・ナコンサワン市庁舎前野外特設リング )

前日計量をクリアしたCPフレッシュマート(左)と田中(三迫ジム提供)
Photo By 提供写真

 バンコク市内で前日計量が行われ、スーパー王者ノックアウト、世界初挑戦の田中教仁(のりひと)ともにリミットの47・6キロでパスした。JBC公認の世界戦で24敗1分けと、日本人ボクサーにとって“鬼門”のタイ開催だが、田中はKO勝利での王座奪取を狙うと誓った。

 35歳のチャレンジャーは強い決意でリングに上がる。1963年にファイティング原田が判定負けして以来、JBC公認の世界戦で24敗1分けと、勝ちがない敵地での挑戦。計量を終え、決戦の地ナコンサワンに移動した田中は「勝つイメージだけをし、明日(3日)は必ずイメージ通りにぶっ倒したい」とKO勝利を宣言した。

 国内ではラフファイトも想定しながらスパーリングを消化。2月26日のタイ入り後はリゾートホテルで調整し、前日に減量も完了させるなど仕上がりは万全だ。

 野球少年で高校は強豪に進学したが、体格の違いを痛感し「自分を輝かせるにはどうすべきか?」と階級制のボクシングに転向。20歳でプロデビューした。それから15年、約5年のブランクも乗り越え、たどり着いた初の世界戦。人生最大の晴れ舞台だが新型コロナウイルス感染拡大の影響を考慮して、家族を含めて応援団のタイ入りは固辞。完全アウェーで偉業に挑む。

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2020年3月3日のニュース