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宮尾ドローに涙「力不足」 多田を攻めきれず、女子ミニマム級王座空位のまま

[ 2020年1月28日 22:19 ]

プロボクシング WBO女子世界ミニマム級王座決定戦10回戦   △多田悦子(真正) 引き分け △宮尾綾香(ワタナベ) ( 2020年1月28日    後楽園ホール )

<WBO女子世界ミニマム級王座決定戦>引き分けで王座獲得ならず、スタンドに向かって頭を下げる宮尾
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 元世界王者同士の対戦は三者三様の採点でドロー。前王者・佐伯霞(真正)が妊娠のため返上した王座は空位のままとなった。採点はジャッジ1人が96―94で多田、1人が96―94で宮尾を支持し、残り1人は95―95だった。元WBAミニマム級、元IBFアトム級、元WBOアトム級王者の多田は4度目の戴冠を逃し、25戦19勝(6KO)3敗3分け。元WBAアトム級王者の宮尾は3度目の世界王座ならず、24戦19勝(6KO)4敗1分けとなった。

 長身サウスポーの多田がワンツーで序盤は流れをつくり、接近戦を仕掛ける宮尾は中盤から右のオーバハンドを再三ヒット。両者譲らないまま最終ゴングを聞き、ともに腕を突き上げたが、決め手に欠いてベルトをトルには至らなかった。

 昨年9月に正規王者との統一戦に敗れ、WBOアトム級暫定王座を失っていた宮尾はリング上で涙ぐむ場面も。足の肉離れで本調子ではなかったという多田を押し切ることができず、「悔しいですね。せっかくチャンスをいただいたのに申し訳ない。私の力不足です」と肩を落とした。

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