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八重樫東 国内男子最年長世界王座奪取へ計量クリア、ムザラネとにらみ合いも淡々

[ 2019年12月22日 14:48 ]

<トリプル世界戦>計量をパスした八重樫(撮影・島崎忠彦)
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 ボクシングのトリプル世界戦(23日、横浜アリーナ)の前日計量が22日、東京・九段のホテルグランドパレスで行われ、6選手とも一発パスした。WBA世界ミドル級タイトルマッチは初防衛戦に臨む王者・村田諒太(帝拳)がリミットより200グラム軽い72・3キロで、挑戦者の同級8位スティーブン・バトラー(カナダ)がリミットの72・5キロ。IBF世界フライ級タイトルマッチは同級14位の元3階級制覇王者・八重樫東(大橋)、3度目の防衛を狙う王者モルティ・ムザラネ(南アフリカ)ともにリミットの50・8キロでクリアした。WBC世界ライトフライ級タイトルマッチは7度目の防衛戦となる王者・寺地拳四朗(BMB)がリミットを100グラム下回る48・8キロ、挑戦者の同級12位ランディ・ペタルコリン(フィリピン)は700グラムも軽い48・2キロだった。

 国内男子最年長となる36歳10カ月での世界王座奪取を目指す八重樫は、ムザラネとのフェースオフで15秒ほど対峙(じ)したあと、互いに拳を突きだして約30秒間、再びにらみあった。「長かったですね。別にいいですけど」。水分摂取後、菓子をぱくつくようにサプリメントを口に放り込んだ八重樫は淡々としていた。通常の試合も世界戦も「どこでやろうと計量は一緒」と話したが、試合当日までのリカバリーの重要性は身に染みて分かっている。23日午前8時の当日計量では4・5キロまで増量が認められており、「そこまで戻せれば」と話した。

 右手首には「グラアカ釜石ベース」と記された黒いリストバンド。「力をもらっている」という岩手県釜石市の総合格闘技道場の代表・平野仁氏からもらったもので、同氏から送られた言葉「懸命に悔いなく」を今回もトランクスとガウンに入れた。「一緒にリングに上がるつもり」と話した八重樫は、地元・岩手から来たテレビ局の取材に「勝っていい正月を(故郷の)北上で迎えられるよう頑張ります」と答えた。なお、試合用グローブはいずれも日本製8オンスで、色はムザラネが赤、八重樫は青を使用する。

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2019年12月22日のニュース