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伊藤雅雪、がい旋帰国 王座奪取の秘話明かす 試合前日に“家族サービス”

[ 2018年8月3日 14:54 ]

米国で王座を奪取した伊藤雅雪がベルトを手に凱旋帰国(撮影・西川祐介)
Photo By スポニチ

 米国で日本人37年ぶりの世界王座奪取に成功したボクシングのWBO世界スーパーフェザー級王者・伊藤雅雪(27=伴流)が3日、成田空港着の航空機で帰国した。7月28日(日本時間29日)の王座決定戦でクリストファー・ディアス(プエルトリコ)からダウンを奪い、大差の3―0判定勝ち。獲得したばかりのベルトを披露し、「まだ実感がない。周りが喜んでくれて、連絡をくれるので凄くうれしい。フワフワしてます」と喜びを口にした。

 米フロリダ州で行われた試合の2日後から、現地まで応援に来ていた家族サービスに務めた。15人乗りのバスを借り、夫人や娘2人、両親に兄弟を乗せて伊藤自身が運転。英語が少し話せるため、「どこへ行っても案内役でガイドみたいだった。それが一番疲れた。凄く暑い上に全身筋肉痛で、子供のベビーカーもずっと押していて、最後は早く帰りたくなった」と苦笑した。

 試合前日の計量後には家族を空港まで迎えに行ったが、午後8時到着予定の飛行機が遅延。到着後も乗客が機内で2時間近く待たされたため、試合を翌日に控える伊藤も同11時までロビーで待機し、合流後にホテルまで送ったという驚きのエピソードも披露した。「明日が試合だよな」と思いながらも、「自分が送らないと絶対に家族はたどりつけないと思った。試合のことは考えずに、いいリラックスにはなったかな」と明かした。

 8月は応援してくれた人々へのあいさつ回りをしながら、練習を再開したいという。試合後はジャンクフードばかり口にしていたため「体がむくんでいる」と恥ずかしそうに話したが、今後については「まだまだ伸びしろがあると思う。今回も3カ月強化したけど、完璧ではないまま試合を迎えた。練習してきたことをもっと極めていって、内山(高志)さん、三浦(隆司)さん、山中(慎介)さんのような凄いチャンピオンに少しでも近づければ」と語った。

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2018年8月3日のニュース