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オカダ 内藤返り討ち!東京D3万5000人がV9に沸いた

[ 2018年1月5日 05:30 ]

新日本プロレス「レッスルキングダム12」 ( 2018年1月4日    東京ドーム )

<新日本>内藤(左)にレインメーカーを決めるオカダ
Photo By スポニチ

 新春恒例のビッグイベントで、第65代IWGPヘビー級王者のオカダ・カズチカ(30)がメインで9度目の防衛に成功した。昨年のG1覇者で2年連続プロレス大賞MVPの内藤哲也(35)を34分26秒、レインメーカー(短距離ラリアット)からの片エビ固めで退けた。もう1試合のメイン、IWGP・USヘビー級選手権は、王者ケニー・オメガ(34)がクリス・ジェリコ(47)との一戦を制して4度目の防衛に成功した。

 4年連続の東京ドーム大会のメインは、3年連続でIWGPヘビー級王座として臨んだ。そしてオカダは三たび「金の雨」を降らせた。内藤の得意技のデスティーノを食らいながらも、2度目は切り返してパイルドライバーを浴びせた。そして、とどめのレインメーカー。苦しみながらも、勝利は譲らなかった。「内藤さん、東京ドームのメインどうだった?最高に気持ちいいだろ。勝つともっと気持ちいい」。その言葉には王者の貫禄がにじんでいた。

 相手の内藤は昨年のG1クライマックスを制して挑戦権を獲得しただけでなく、2年連続プロレス大賞MVPを獲得するなど、新日本のリングをけん引しているといっても過言ではなかった。だが、新日本の象徴といえるIWGPヘビー級王者である自負は持ち続けている。これで、内藤から王座を奪回した16年6月から防衛を9回に伸ばし、棚橋の持つ史上最多11度の防衛更新も見えてきた。

 この日の観衆は3万4995人で、昨年より9000人近く増えた。だが、オカダは満足していない。「ライトスタンド、レフトスタンド、上の方も空いているところがある。しっかり超満員札止めにする」と自らの活躍で集客増も目指していく。

 「今までは金の雨しか降らせていない。これからは感動の雨、驚きの雨、幸せの雨を降らせる」。オカダの挑戦はまだまだ終わらない。

 ◆オカダ・カズチカ 1987年(昭62)11月8日、愛知県安城市生まれの30歳。04年8月29日デビュー。米武者修行から戻り12年「1・4」に登場。2月に棚橋弘至を破り24歳でIWGPヘビー級王座獲得。12、14年G1クライマックス制覇。17年「1・4」のケニー・オメガ戦で勝利し最強証明。得意技はレインメーカー、ドロップキック、ツームストンパイルドライバー。1メートル91、107キロ。

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