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小原佳太 KOで初防衛に成功「90%満足しているが…」

[ 2017年12月14日 22:52 ]

5回KO勝ちで初防衛の小原佳太は笑顔
Photo By スポニチ

 ボクシングのWBOアジア・パシフィック・ウエルター級タイトルマッチ12回戦は14日、東京・後楽園ホールで行われ、王者・小原佳太(31=三迫)が挑戦者の同級5位・藤中周作(31=金子)に5回2分19秒KO勝ちして初防衛に成功した。今年8月に王座を獲得した小原は22戦19勝(17KO)2敗1分け、2度目の同タイトル挑戦も実らなかった藤中は26戦16勝(11KO)8敗2分け。

 約2年半ぶりの日本人対決で、3回まで慎重に様子をうかがった小原は4回、藤中に圧力をかけ、ボディーを含めた強打で相手を削りにかかった。5回30秒過ぎには右を効かせてふらつかせてから、さらに右ストレートを決めてダウンを奪った。持ち直した相手をコーナーへ追い込むと、再び右一発で倒し、相手陣営がたまらずタオルを投入した。

 昨年9月、初の世界挑戦で2回TKO負けした反省から「3回までは完全に控えました。総合力では勝っている自信はあったけど、10回のうち1回のチャンスを相手にモノにされないように、注意して行きました」と説明した小原。「作戦を実行したことが90%満足しているが、やっている最中に“小原は強い、速い”と見せないと。その点に関しては50点」と貪欲だった。

 三迫ジムの三迫貴志会長は「目指すのはもちろん世界。来年にはもう1回、世界へアタックするチャンスをつくりたい」とコメント。元6階級制覇王者マニー・パッキャオ(フィリピン)を破る番狂わせで戴冠し、13日に初防衛に成功したWBO王者ジェフ・ホーン(オーストラリア)の名前を挙げて「(ホーンは)パッキャオとの再戦もなさそうなので、何とか挑戦させたい。この階級なので、チャンスがあれば海外でも」と話した。

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2017年12月14日のニュース