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村田諒太、ゴロフキンは下り坂「魔法は解けている」 自身の採点はアルバレスに軍配

[ 2017年9月17日 14:12 ]

3つのベルトの防衛に成功し、ガッツポーズのゴロフキン (AP)
Photo By AP

 ボクシングのWBA世界ミドル級1位・村田諒太(31=帝拳)が、世界トップとの差が縮まったことを実感したと明かした。

 16日(日本時間17日)に行われた統一世界ミドル級タイトルマッチ(米ネバダ州ラスベガス)、WBAスーパー&WBC&IBF王者ゲンナジー・ゴロフキン(35=カザフスタン)―元WBC王者サウル・“カネロ”・アルバレス(27=メキシコ)をテレビ観戦。「ミドル級頂上決戦」と呼ばれた試合が三者三様の引き分けに終わったことを受けて取材に応じ、「あの2人だから舞台は特別だけど、実力はミドル級でそこまで抜けていない。(WBC2位のジャモール・)チャーロはあの2人ならやりたいと思うだろうし、僕も思う」とコメント。「(この日の2人と)世界ランカーとの差は縮まっている。僕らが上がっているのもあるけど、ゴロフキン自体がピークを過ぎている。(16年9月の)ブルック戦ぐらいから少しずつ魔法が解けている」と説明した。

 村田の採点は「115―113でカネロだけどクエスチョンラウンドだらけ。ドローもあると思った」。試合はカネロが3ラウンドまでペースをにぎり、途中からゴロフキンがプレスをかけていく展開となったが「各ラウンドも最初の1分はカネロが攻めて、残り2分はゴロフキン。カネロのワンパンチを取るか、ゴロフキンの全般的なプレッシャーを取るかで(採点は)凄く分かれる」と解説した。もっとも、試合前は「ゴロフキンがジャブを使って、カネロがもらうなら、もっと楽勝もあると思った」と予想していたという。そのジャブが思ったよりもカネロに当たらず、「序盤のパンチの切れを見ても」ゴロフキンが下り坂にあるとの認識を示した。

 村田自身は10月22日、東京・両国国技館で5月に不可解な判定負けを喫したWBA王者アッサン・エンダム(33=フランス)との再戦に臨む。ゴロフキン―カネロは再戦濃厚だが、将来的には勝者との対戦を希望しており、「まずは次を勝たないといけないが、ゴールは常に先に伸び続けている感じがする」と実感した様子。「彼らのスペースに入るには(WBA王座を獲得しても)米国で2、3試合やって証明しないといけない。ゴールは近くて遠い」と苦笑した。「1試合1試合戦って、結果として彼らのステージにたどり着けばいい。1年後に実現?そうなればいいですね。立ち止まっていられないですね」とビッグマッチを思い描いた。

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2017年9月17日のニュース