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恒成、田口との統一戦白紙…13日V2も左眼窩底骨折の疑い

[ 2017年9月15日 05:30 ]

会見で眼窩底骨折の疑いと診断されたことを明かした田中
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 ボクシングのWBO世界ライトフライ級王者・田中恒成(22=畑中)が14日、大阪市内で会見を開き、「左眼窩(がんか)底骨折の疑い」と診断されたことを明かした。長期のブランクは避けられず、年末に予定していたWBA同級王者・田口良一(30=ワタナベ)との王座統一戦は絶望的となった。

 田中は13日に行われた2度目の防衛戦で同級13位のパランポン・CPフレッシュマート(32=タイ)と対戦。初回にジャブを左目に受け「二重に見える状態になってしまった」と明かした。この回終盤にダウンを奪われ、さらに右まぶたが腫れて視界がふさがった上にカットして流血。9回TKO勝ちでV2に成功したが、試合直後に頭痛と吐き気を訴えて病院へ直行した。検査で脳に異常はなかったものの眼窩底骨折の疑いと診断され、会見後に名古屋市内の病院で受けた再検査でも同様の診断が下された。畑中清詞会長は「未来のある選手。治ってから先を考えたい」と話し、再度精密検査を受ける考えを示した。

 両まぶたが腫れ上がった痛々しい姿で会見した田中は「ケガをしてしまった悔しさと情けなさでいっぱい」とうなだれた。一般的に眼窩底骨折は全治1〜6カ月とされるが元3階級制覇王者・長谷川穂積は1年のブランクを余儀なくされた。防衛戦ができなければ暫定王座が設けられる可能性が高く、復帰しても暫定王者との統一戦が優先されるため、「年末に考えていた」(TBS関係者)田口との統一戦は白紙に。自身も統一戦を熱望していた田中は「田口さんや関係者の皆さんには大変申し訳なく思っている」と謝罪した。

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