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大平、3度目世界挑戦 磨いた左で“金星”つかむ 琴奨菊ら指導トレーナーに師事

[ 2017年2月21日 05:30 ]

WBA世界ミニマム級タイトルマッチ   王者ノックアウト・CPフレッシュマート―同級15位大平剛 ( 2017年3月1日    タイ・チョンブリ )

大平剛(右)はスパーリングパートナーの小西伶弥とポーズ
Photo By スポニチ

 3度目の世界挑戦となる元日本ミニマム級王者・大平(おおだいら)が新スタイルで番狂わせを狙う。大相撲の琴奨菊や豪栄道らに体幹トレを施し、大平自身も体の使い方を教わってきた小倉義人トレーナーの指導で左ストレートの威力が増した。上半身を起こした状態で鋭く踏み込み、下半身の力が伝わる打ち方で、スパーリングでは2階級上のフライ級の日本ランカーからダウンを奪った。

 従来はフットワークを中心とした戦い方で、プロ21戦でわずか1KO勝ちの大平だが「手応えはある。過去2回のスタイルでは通じなかったので、何かを変えないと」と決意を口にした。

 王者ノックアウトは昨年12月に地元タイで小野心(ワタナベ)に判定勝ちしたが、大平は小野よりも前に挑戦交渉を進めており、目標を見据えて昨秋から新スタイルに取り組んできた。小野が挑戦した試合の前座で再起戦に勝ち、王者の戦いぶりも生でチェック。「ムエタイ出身らしくハの字ガード。アッパーを入れやすいかもしれない」と話した。

 「3度目のチャンスをもらった。ここで獲らないと先はない」。日本人の世界戦1分け21敗の“鬼門”タイでアッと言わせる用意はある。

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2017年2月21日のニュース