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亀田和毅 国内復帰戦へスパ開始「今、ピークに持っていっても意味ない」

[ 2017年2月6日 15:47 ]

ミット打ちをする亀田和毅
Photo By スポニチ

 ボクシング亀田3兄弟の三男で元WBO世界バンタム級王者の亀田和毅(25=協栄)が6日、東京都新宿区の協栄ジムで、3月10日の国内復帰戦(東京・後楽園ホール)へ向けた本格的なスパーリングを開始した。

 バンタム級の吉松大樹(22=協栄、6勝1KO3敗)を相手に6ラウンドを行い、序盤は軽快な動きでパンチをかわしながら鋭い左ジャブやボディーを打ち込み、中盤からは頭をつけての接近戦や左構えへのスイッチも披露。5回には猛ラッシュをかけた後、わざと打たせてカウンターを狙ったり、6回にはダブル、トリプルのコンビネーションも見せて今年初のスパーを締めくくった。

 日本での試合経験豊富なマイク・タワッチャイ(31=タイ)とノンタイトル10回戦を行う亀田和は「今日はリラックスしてやるというのがテーマ。(体の)重心はだいぶブレへんようになっている」と手応えを口にし、さまざまな展開やパンチを試したことについて「今、ピークに持っていっても意味ない。3月10日までに整えればいい。1個1個課題をクリアして最後に整えばいい」と説明した。長男の亀田興毅チーフトレーナー(30)は「まだ1カ月前。これから上げていって、試合2週間前から10日前がピークになる。(和毅は)仕上がりが結構遅いから、初めてにしてはまあまあいいんじゃないか」とコメント。パートナーを務めた吉松は「スピードが速くて、接近戦でのボディーワークが凄くて、最後はフックやボディーをもらった。他の選手だったらもっと右を当てられるのに、けっこう外された印象があります」とうなった。

 今後は最長で15ラウンドのスパーも計画しており、亀田和は「パートナーはフェザー級やスーパーフェザー級、アマチュアとか、いろいろな相手とやっていきたい」と抱負を述べた。亀田興チーフトレーナーは「スーパーバンタム級に上げたことで、スピードは最低限今までと同じとして、さらにパワーが必要になる。前へ攻めていくことを重点的にやっている」と話した上で「階級を上げたぶん力強さもついているし、アッパーやボディーもいい角度で力強く入っている。これを出せればKOもいけますね」と頼もしそうだった。

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2017年2月6日のニュース