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復帰パッキャオ 世界王座返り咲き!ダウン奪取で大差判定勝ち

[ 2016年11月7日 05:30 ]

WBO世界ウエルター級タイトルマッチ12回戦 ( 2016年11月5日    米ネバダ州ラスベガス )

WBO世界ウエルター級新チャンピオンに返り咲いたパッキャオ(AP)

 引退を撤回した元6階級制覇王者マニー・パッキャオ(37=フィリピン)が1年半ぶりに世界王者に返り咲いた。7カ月ぶりのリング復帰でWBO世界ウエルター級王者ジェシー・バルガス(27=米国)に3―0判定勝ち。2回にダウンを奪い、ジャッジ2人が9点差をつける快勝だった。試合の模様は7日午後9時からWOWOWライブで再放送される。

 勝利を告げられたパッキャオは拳を突き上げ、リングサイドへ笑顔を向けた。視線の先にいたのは、昨年5月の「世紀の一戦」で敗れ、WBOウエルター級王座を奪われた元5階級制覇王者のメイウェザー氏。49戦全勝で引退した同氏は、かつての宿敵の復活劇を「悪くないね」と表現した。

 2回に左ストレートをタイミング良く決めてダウンを奪い、その後も速い出入りで攻め続けて10歳年下の王者に主導権を渡さなかった。1点差勝ちとしたジャッジを米メディアが「疑問が残る採点」と批判するほどの快勝。「ハッピーだ。毎ラウンドKOを狙ったが、油断はしたくなかった。相手がカウンターを狙っていたから」と話した37歳に、バルガスは「めちゃくちゃ速くチェスをするようなもの。パンチがどんどん来るので気が抜けない」と脱帽した。

 5月にフィリピンの上院議員に当選。「殺人的スケジュール」(ローチ・トレーナー)の中、練習を一日も休まずに健在を示した。今後は統一世界スーパーライト級王者クロフォードや4階級制覇王者ブローナー(いずれも米国)との対戦が期待されるが、本人は「人々が喜ぶ試合をしたい。相手は誰でもいい」と話した。

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