×

河野公平の相手コンセプシオン「あとはゴングを待つだけ」

[ 2016年8月26日 16:46 ]

公開練習で軽く体を動かすコンセプシオン

 ボクシングのWBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦(31日、東京・大田区総合体育館)で王者・河野公平(35=ワタナベ)と対戦する同級1位で暫定王者のルイス・コンセプシオン(30=パナマ)が26日、東京都品川区のワタナベジムで練習を公開した。昼過ぎに既に練習を終えたとあり、午後3時からの公開練習はシャドーボクシングとパンチングボール打ちのみ。それでも「体調はとてもいい。タイトルを獲るために凄く練習してきた。あとはゴングを待つだけ」の言葉どおり、動きは軽快そのものだった。

 来日を待ち望んでいたと言い、「本当は指名試合で亀田大毅と対戦するはずだったが、彼が私にお金を払って試合をしなかったので日本に来られなかった。今回は夢がかなってうれしい」と話した。河野についてはインターネットの映像で分析済みとし、「どう出てくるのか、どんなパンチを出すのか研究した。河野は試合の最後になると足を止め、ガードが下がる弱点がある」と自信たっぷり。これまで対戦したエルナン・マルケス、カルロス・クアドラス(ともにメキシコ)の世界王者と比べ「河野は弱い」と断言し、「どう戦うのかは試合当日にリング上で見せる。KO予告はしないが、勝利は確信している」と言い放った。

 コンセプシオンを指導するフアン・モスケラ・トレーナーは4月にもジョスレル・コラレス(現WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者)に同行して来日し、内山高志(ワタナベ)を2回KOで破る番狂わせを演出した。「試合の契約書にサインするのは勝てるからだ。今回もそうしてきた」と言ってニヤリ。もう1人のフランシスコ・アローヨ・トレーナーも「コンセプシオンは馬の蹴りのようなパンチを持っている。河野はかわいそうだね」と勝利をみじんも疑っていなかった。

 同じ階級にはWBO王者に井上尚弥(大橋)がいるが、コンセプシオンは「イノウエ」の名前を聞かされると最初は首をかしげた。しかし、周囲からの助言で思い出した様子で、「いいボクサーだが、試合数がまだ足りないね」とコメント。今回勝った場合に井上尚との統一戦に興味があるかの問いには、「来たら受ける」と話した。

続きを表示

2016年8月26日のニュース