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伊藤、11回TKOで2度目防衛も反省 東洋太平洋Sフェザー級

[ 2016年7月28日 21:36 ]

TKO勝ちして雄叫びを上げる伊藤

 ボクシングの東洋太平洋スーパーフェザー級タイトルマッチ12回戦は28日、東京・後楽園ホールで行われ、王者・伊藤雅雪(25=伴流)が挑戦者の同級15位アーニー・サンチェス(24=フィリピン)に11回1分32秒TKO勝ちして2度目の防衛に成功した。伊藤は21戦19勝(9KO)1敗1分け、サンチェスは24戦15勝(6KO)8敗1分け。

 伊藤は高速ジャブにワンツー、左ボディーから上への返しと畳み掛ける絶好のスタート。2回には右ストレートをもらってグローブを突いたのをスリップと判定される幸運もあり、3回には上下左右を自在に打ち込んで相手をボコボコにした。しかし、オスカー・バルデス(メキシコ)ら強豪との対戦経験もあるタフなサンチェスからダウンを奪えず、大振りの左右で伊藤がたじろぐシーンも。11回、左ボディーで崩してから連打でようやくレフェリーストップに持ち込み、「ブサイクな試合ですいません。もっとスカッとした勝ち方で“次は世界”と言いたかった」と苦笑した。

 伊藤は控室で「スパーリングをやっていて自分が世界に近づいていると分かっていたけど、アピールとしては足りなかった。インパクトを与えられなかったのは反省」と話した。中だるみした内容を「精神力が課題」とし、「もうちょっとまとめ方がうまくならないと」と語った。昨年12月の初防衛戦直前にじん帯を痛めた右手首は完治しておらず、8月に再検査を受ける予定だが「年内にもう1試合やりたい。(日本王者の)尾川君でも(以前敗れた前日本王者の内藤)律樹でも、認められる選手なら誰でもいい。世界には必ず行けると思っているので、来年には絶対挑戦したい」と意気込んだ。

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