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和気慎吾 スパー開始「試合前に一度は調子悪い時期が訪れるもの」

[ 2016年6月21日 21:00 ]

フィリピン人選手とスパーリングを開始した和気

 ボクシングのIBF世界スーパーバンタム級1位・和気慎吾(28=古口)が21日、同級2位ジョナタン・グスマン(26=ドミニカ共和国)との王座決定戦(7月20日、エディオンアリーナ大阪)へ向けてフィリピン人選手とのスパーリングを開始した。

 フィリピン・スーパーフライ級王者のジョナス・スルタン(25)とスーパーバンタム級のジェオ・サンチスマ(20)の2人で、世界初挑戦へ向けて今回初めて外国人パートナーを招へい。試合当日セコンドに就く俳優・画家の片岡鶴太郎が駆けつけた中、東京都新宿区の協栄ジムで2人と計6ラウンドのスパーを行った。

 古口哲会長が「初めてだったので緊張して硬かった。距離もつかめていなかったし、ジャブが伸びていなかった」と言うように、序盤の和気は古口ジムよりも広い協栄ジムのリングを使いこなせず、打ち終わりにカウンターを浴びるシーンもあった。しかし、古口会長と片岡から自分の距離を取るようアドバイスを受けると、スピードを生かして打っては離れる本来の姿を取り戻した。

 和気は「内容的にはいいスパーじゃなかったけど、試合前に一度は調子悪い時期が訪れるもの。初日からうまくいくとは思っていないし、これも練習なのでこれから上げていければいい」と前向きに話した。

 既に2カ月前から週2、3回のペースでスパーを重ねてきており、現在は疲れのピークという。「強かった。いい選手」と評した2人を相手に今月いっぱいスパーを行う予定。意識する点を問われると「左ストレートに磨きをかけることと、あとはコンビネーション。フィジカル面は出来ているので今までよりパンチの質は上がっている。自信を持って前へ出て、当てていけるかをスパーでどんどんやっていきたい」と話した。

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2016年6月21日のニュース