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パッキャオ、有終判定勝ち!リングで引退明言、政治活動専念へ

[ 2016年4月10日 13:30 ]

ブラッドリー(右)との“現役ラストマッチ”に臨んだパッキャオ(AP)

 ボクシングの元世界6階級制覇王者マニー・パッキャオ(37=フィリピン)がラストマッチを勝利で飾った。WBOインターナショナル・ウエルター級王座決定戦が9日(日本時間10日)、米ネバダ州ラスベガスのMGMグランドガーデン・アリーナで行われ、パッキャオは元2階級制覇王者ティモシー・ブラッドリー(32=米国)を3―0の判定(三者とも116―110)で破った。

 両者の過去の対戦は1勝1敗。引退試合が“ラバーマッチ”となったパッキャオは序盤からプレッシャーをかけ、7回には右フックの直後に相手がに両手をつかせた。スリップにも見えたが、レフェリーはダウンと見なした。9回には左ストレートでダウンを奪うなど試合を支配した。「彼(ブラッドリー)はタフだったが、なんとか生き残れた。ついにダウンを奪えたが、プラン通りだった」と振り返った。

 戦績は58勝38KO6敗2分け。これまでに「またリングに上がりたくなるかもしれない」と復帰に含みを持たせる発言をしていたが、試合後は「フィリピンの人のためにやめる。引退?そうです」と明言。アジアの奇跡とも呼ばれた名選手がリングに別れを告げて、グローブをつるした。今後はフィリピンで政治活動に専念することになる。

 この模様は11日午後9時から、WOWOWライブで再放送される。

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