×

元王者フロッチ、ロイ・ジョーンズの現状を嘆く「本当に恥ずかしい」

[ 2016年2月29日 13:05 ]

ロイ・ジョーンズ(左)はエンゾ・マカリネリのアッパーを浴びる (AP)

 プロボクシングの元スーパーミドル級王者カール・フロッチ(38=英国)は、全盛期を過ぎてもリングに立ち続けるロイ・ジョーンズ(47=米国)に悲観的な姿勢を示している。

 ジョーンズは1989年にプロデビューすると、順調にリングキャリアを積み、93年にミドル級のタイトルを獲得。その後は階級を上げ、スーパーミドル級、ライトヘビー級でもベルトを手にし、2003年にはジョン・ルイスの持つヘビー級タイトルに挑戦。文句なしの判定勝ちで4階級制覇を達成した。

 しかし、04年に初黒星を喫すると、負けが込むようになり、昨年12月にはエンゾ・マカリネリとのクルーザー級10回戦で4回KO負け。これでキャリア9敗目となり、そろそろ引退かとささやかれているが、3月にはイベントでなんと一般公募で選ばれたファンとの対戦が企画されているという。

 「マカリネリ戦のジョーンズは酷かった」。そう語るフロッチは「確かに全盛期の彼はすごかった。だからこそ、ファンは彼を見たいのだろうが、やるべきではない試合で、あのような結果となってしまった。体へのダメージもある。本当に恥ずかしいことだよ」と元王者に失望している様子だった。

 また、ファンが勝てば10万ドル(約1130万円)を手にできるという3月のイベントについても否定的で、「そんなジョーンズの姿は見たくない」とフロッチは首を振る。「ジョーンズは自分の中でベストファイターの一人。そんな彼が今もなお戦い続けなければならないことは、恥ずかしいことだ」と既にグローブを吊るした英国人は顔を曇らせていた。

続きを表示

この記事のフォト

2016年2月29日のニュース