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井上 “弱点”見抜いた 挑戦者の腹に脂肪…「効きそうです」

[ 2015年12月27日 05:30 ]

予備検診を受けるパレナス(左)と井上

プロボクシングWBOスーパーフライ級タイトルマッチ12回戦 王者・井上尚弥―ワルリト・パレナス

(12月29日 東京・有明コロシアム)
 29日と31日に行われるボクシングの世界戦4試合の予備検診が都内で行われ、1年ぶりの復帰戦となるWBO世界スーパーフライ級王者の井上尚弥ら出場する8選手全員に異常はなかった。

 井上は見逃さなかった。ドクターの検診の際、Tシャツをまくり上げてあらわになったパレナスの腹部。真っ平らで、うっすらと脂肪が乗っていた。パレナスは「しっかり準備してきた。状態は100%です」と語ったが、その腹は6パックに割れた井上とは対照的だ。王者は「鍛えていないんじゃないですかね。腹(への攻撃)が効きそうです」とズバリ指摘した。

 井上は多彩な武器を持つが、ボディー攻撃も得意の一つ。2階級制覇を成し遂げた昨年末のナルバエス戦も、最後は顔面を警戒して空いたボディーに左フックを打ち込んで仕留めた。今回もボディー攻撃がKOにつながる可能性は十分。攻めるポイントが明確になった。

 今回は「気分を変えてみた」とパーマをかけた。これまでは少年のような面影があったが、浅黒い肌と合わせてワイルドな雰囲気に変身。「調子はバッチリです。(痛めた右拳も)バッチリ治ってます。早く暴れたい」。1年ぶりのリングに不安はない。

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