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山本アーセン 総合デビュー決定、ヒクソン次男と年末対戦へ

[ 2015年11月9日 19:01 ]

会見に出席した(左から)ヒクソン・グレイシー氏、アーセン山本、高田延彦統括本部長

 山本一族がグレイシー一族とバトルを繰り広げる。12月29、31日にさいたまスーパーアリーナで行われる格闘技イベント「RIZIN」の追加カードが9日に発表された。レスリングで20年東京五輪での活躍も期待される山本アーセン(19)の総合デビューが決定。ヒクソン・グレイシーの次男クロン(27=ブラジル)と対戦する。

 元世界女王の美憂さんを母に持つ山本は「日本人として、アーセンとして負けたくない。最後はぶっ飛ばして勝ちたい」と息巻いた。レスリングでリオ五輪に出る道は絶たれているが、「転向ではない」と東京五輪を目指す夢に変わりはない。祖父でミュンヘン五輪代表の郁栄氏は「レスリングと総合を同時にやればいい。トレーニングだと思えばいい」と語り、今後も二足のわらじを履かせる方針を示した。

 9月にオファーを受けて挑戦を決めてからは、叔父の山本“KID”徳郁と打撃や寝技の練習も始めた。「叔父は凄く喜んでいて、全てに関してアドバイスをもらっている」と技術、精神面ともに鍛えている。大みそかにはKIDも別のイベントで魔裟斗との再戦が決まっているが、試合の前後で山本のセコンドにはつく予定だという。

 相手のクロンは寝技世界一に輝いた柔術家で、昨年12月に総合デビュー戦を白星で飾った。会見に出席した父親のヒクソン氏は「総合の未来を担う新世代の試合になる。どんな結果になるか楽しみだ」と語った。

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2015年11月9日のニュース