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井岡 統一戦を意識「目標の一つは達成したけど、まだ強くなりたい」

[ 2015年9月28日 10:05 ]

判定で初防衛を飾り肩車される井岡一翔

WBA世界フライ級タイトルマッチ12回戦 ○王者・井岡一翔 判定3―0 同級10位ロベルト・ドミンゴ・ソーサ●

(9月27日 エディオンアリーナ大阪)
 【井岡 独占手記】皆さん、応援ありがとうございました。27日はおばあちゃん(父方の祖母・ミツ子さん)の71回目の誕生日。僕は3兄弟の長男だし、いっぱい遊んでもらった思い出がある。ずっと元気で応援してくれるおばあちゃんに勝利を届けたかった。愛情を込めて育ててもらい、頬へのキスには僕も愛情を込めました。

 4月に3階級制覇して今回は初防衛戦。目標の一つを達成しても燃え尽きていない。闘争本能を失っていない。「強くなりたい」という気持ちがあるから。それを証明する試合だった。前回で僕自身も一度ははね返された壁を乗り越え、自信を取り戻せたし、楽しい気持ちもあった。自信と過信は紙一重かもしれないけど、不安よりも充実感の方が大きかった。

 試合後に槙野さん(Jリーグ浦和)から第1ステージ優勝時にもらったユニホームを着た。練習で忙しい中でも連絡をくれたり、面白いムービーを送ってくれたり、今回も試合翌日なのに駆けつけてくれた。彼らも第2ステージで年間優勝に向かって戦っている。いいバトンを渡せたと思う。

 前回でチャンピオンに返り咲き、再び視界が開け、わくわくしている。この階級は強豪ぞろい。他団体の強いチャンピオンと統一戦ができたら面白い。ビッグマッチを見据え、もっと強くならないと。そういう気持ちで地に足が着いている。

 30歳まで、あと4年。その時にどうなっているのか自分でも想像できない。とにかく今を一生懸命に。完全燃焼したい。(WBA世界フライ級チャンピオン)

 ◆井岡 一翔(いおか・かずと)1989年(平元)3月24日、大阪府堺市出身の26歳。興国高で6冠達成。09年4月にプロデビュー。11年2月にWBC世界ミニマム級王者となり国内最速(当時)のプロ7戦目で世界王座を獲得。12年6月にWBC、WBA同級統一戦を制して日本人初の複数団体統一王者となる。同年12月にWBAライトフライ級王者となり2階級制覇達成。15年4月にWBA世界フライ級王者となり日本人2人目の3階級制覇達成。1メートル65。右ボクサーファイター。

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2015年9月28日のニュース