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不満の声多数も…メイウェザー“ラストマッチ”「一番集め稼いだのは俺」

[ 2015年9月12日 12:00 ]

フロイド・メイウェザー (AP)

 ボクシングのWBA、WBCウエルター級王者、フロイド・メイウェザー(38=米国)と、WBC同級元王者のアンドレ・ベルト(31=米国)が12日(日本時間13日)、米ネバダ州ラスベガスのMGMグランドで対戦する。

 メイウェザーは前回のパッキャオ戦で、二人のファイトマネーが300億円を超え「世紀の対決」として注目を集めた。世界のセレブ達はプライベートジェットで試合会場であるラスベガスに集結。アメリカのケーブルテレビでは、その1試合を観るためだけのPPV(ペイ・パー・ビュー)価格が最高で1万円を超え、テレビの視聴料収入史上最高額を記録するなど世界中が注目する一戦となった。

 日本でも例外ではなかった。今回のベルト戦も生中継するWOWOWだが、パッキャオ戦の生中継の接触率は14・6%(データニュース社「WOWOWウォッチャー調べ」)。通常のエキサイトマッチと比べ10倍近い驚異的な数値を記録した。

 視聴者の回答を見ると「長年夢にまで見た世紀の一戦。見逃すはずはありません」(57歳・男性)、「これを見ずして何を見る」(52歳・男性)など、ボクシングファン興奮の声はもちろん、「ボクシングのことはよく分からないが、会場の熱狂に圧倒され、とても見応えがあった」(32歳・女性)など、普段ボクシングとは縁遠い層も巻き込んだ。

 一方で「もう少しパンチのやり取りがほしかった」(54歳・男性)、「KO決着が見たかった」(54歳・女性)」と、メイウェザーの試合運びに不満の声も聞かれた。

 米国からの報道ではメイウェザーがキャリア最後の相手に、ここ6試合で3敗を喫しているベルトを選んだことがファンの興味を削いでいると分析。チケットも売れ残っているなどと伝えられたが、メイウェザーは勝てばロッキー・マルシアノが持つ最多連勝記録の49連勝に肩を並べるため、試合へのモティベーションは高い。

 メイウェザーは会見で「俺には力がある。観客を一番集めたのは俺だ。テレビのペイパービューを一番稼いだ男も俺だ」と強調したが、待望のKOで有終の美を飾れるか、日本のファンにとって生中継は注目だ。

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2015年9月12日のニュース