粟生にKO勝ち、ベルトランが筋肉増強剤 5月の試合は無効か
5月に米ネバダ州ラスベガスで行われた世界ボクシング機構(WBO)ライト級王座決定戦で、粟生隆寛(帝拳)を2回TKOで退けたレイムンド・ベルトラン(メキシコ)が、試合後の尿検査で筋肉増強剤のスタノゾロールに陽性反応を示したと米スポーツ専門局ESPN(電子版)が1日、試合を管轄したネバダ州コミッションの話として伝えた。試合は無効となる見通しだという。
報道によると、ベルトランには資格停止と罰金が科されるとみられる。同選手をプロモートするトップランク社のモレッティ副社長は「失望している。帝拳ジムの本田会長、粟生に申し訳なく思う」と話した。
試合は粟生の3階級制覇が懸かる一戦だったが、勝ったベルトランが前日計量で体重超過したため、王座は空位のままとなった。(共同)
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