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山中V7は統一戦か海外 ビッグマッチ計画

[ 2014年4月25日 05:30 ]

撮影許可の腕章を手におどけて見せるWBC世界バンタム級王者・山中慎介

 WBC世界バンタム級王者の山中慎介(31=帝拳)は6度目の防衛成功から一夜明けた24日、大阪市内で会見した。山中陣営は次戦について言及し、他団体王者との統一戦などビッグマッチ、それが実現しない場合は9月の米興行大手トップランク社のシンガポール興行など海外進出を目指す意向を示した。

 5連続KO勝利で6度目の防衛に成功した山中に、いよいよ大きな舞台が用意されそうだ。帝拳ジムの本田明彦会長は8~10月に予定する次戦について「いい相手がいれば国内で、いなければ海外になる」と方針を示した。

 「いい相手」とは山中自身が「他団体の王者や、上の階級の人気ある強い王者とやりたい」と望むビッグネームだ。統一戦となれば、注目度は高まる。1階級上で人気のあるWBCスーパーバンタム級王者のレオ・サンタクルス(メキシコ)と対戦となれば世界的にも注目される好カードだ。

 だが、ハードルは決して低くない。他団体では既に予定されている防衛戦や王座決定戦があり、その結果が交渉に影響してくる。また、サンタクルスには一度オファーを断られてもいる。

 ビッグネームとの交渉がまとまらないようなら、初の海外進出を目指す。ロンドン五輪金メダリストの村田諒太(三迫)が出場を予定している9月のシンガポール興行は、主催のトップランク社が日本人世界王者の出場も希望しており、山中にとっても有力な候補の一つになりそうだ。

 前夜、9回に4度目のダウンを奪って快勝した山中は「仕留めるのに長引いた。まだ自分の強さを証明できていないと思う」と厳しく自己評価した。次戦は自身の強さを世界に示す格好の舞台になる。今後は先月誕生した第2子の長女・梨理乃ちゃんに会いに沙也乃夫人の実家の沖縄へ行き「ゆっくりして、イクメンします」。心身ともにリフレッシュして、大舞台へ向けて再スタートを切る。

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2014年4月25日のニュース