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河野公平VS大毅が浮上!「やりたいと言うならやりたい」

[ 2013年1月3日 06:00 ]

笑顔で河野(左)と佐藤(右)の肩を抱く内山

 待ってろ、大毅!昨年大みそかのトリプル世界戦で勝利した日本人世界王者3選手が2日、都内で会見し、WBA世界スーパーフライ級王者テーパリット・ゴーキャットジム(24=タイ)を4回KOで破った新王者の河野公平(32=ワタナベ)は初防衛戦が指名試合となる見通しとなった。対戦相手に亀田3兄弟の次男で同級2位・亀田大毅(23=亀田)が浮上した。

 遅咲きのシンデレラボーイがビッグマッチの舞台に立つ。所属ジムの渡辺会長によると、河野の初防衛戦は3月ごろ、WBAが指名する相手との対戦になることが決定的。同級1位で暫定王者リボリオ・ソリス(30=ベネズエラ)が対戦を拒否した場合、大毅との日本人対決になる。王座奪取から2日たち、顔にダメージもない河野は「大毅がやりたいと言うならやりたい」と腕をぶした。

 その大毅はスーパーフライ級での2階級制覇を目指しており、河野戦は是が非でも実現させたいところ。河野は大毅と06年にスパーリングで拳を交えており「みんなが言うよりも強い」と早くも警戒している。07年に日本スーパーフライ級王者となった時には亀田家の三男・和毅(21)が「俺とスパーをやったヤツには10万円やる」という挑発に河野が手を挙げたが、和毅が拠点とするメキシコに飛び立ち実現しなかったという「因縁」もある。

 「大みそかの奇跡」を起こした32歳の元には元WBA世界スーパーフライ級王者・名城信男(31=六島)、2度目の防衛を果たしたWBC世界同級王者・佐藤洋太(28=協栄)から対戦オファーが届いているが、陣営は指名試合を消化する方針だ。

 3度目の世界挑戦で夢を達成し「最高の新年を迎えることができて本当に幸せ」と夢気分。それでも、勝利の余韻に浸るのもつかの間、3カ月後には最強の敵と決戦が待つ。赤く腫れた右拳をさすり「痛みが引けば動きます」と力強く言った。新チャンプの視線は既に大毅とのビッグマッチへと向けられている。

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2013年1月3日のニュース