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石井 秘密兵器は“劣等感パンチ”!「負のオーラで倒す」

[ 2012年12月28日 06:00 ]

ターザントレする石井

 大みそかに東京・両国国技館で行われるIGF創立5周年記念「INOKI BOM―BA―YE2012」(スポーツニッポン新聞社後援)に参戦するプロ格闘家の石井慧(26=I DASH RHINO)が27日、都内のジムで練習を公開。元UFCヘビー級王者のティム・シルビア(36=米国)への秘密兵器として「劣等感パンチ」を投入することを明かした。昨年大みそかから続く1年分のモヤモヤした思いを拳に入魂し、難敵撃破を誓った。

 今年の「汚れ」ならぬ「うっぷん」は今年のうちに――。石井が体内にたまりにたまった思い全てを両拳に注入した。都内のジムで行われた公開練習では、田代勝久トレーナーのミットに鋭く重いパンチを何度も繰り出した。シルビア戦へ向けた必殺パンチは名付けて「劣等感パンチ」。練習後、「今年一年、ずっと劣等感で生きてきた。その負のオーラをまとったパンチを打ち込んで倒しますよ」と宣言した。

 昨年大みそかの屈辱は忘れていない。石井はエメリヤーエンコ・ヒョードル(ロシア)にKO負け。アントニオ猪木会長がカウントダウンの「1、2、3ダァー!」と雄叫びを上げている横でダウンし、醜態をさらした。3月の復帰戦となるはずの「アマゾン・フォレスト・コンバット」のソクジュ(カメルーン)戦では契約体重などの問題で会場まで足を運びながら中止。9月のインドで行われるはずだった「スーパーファイトリーグ4」のジミー・アンブリッツ戦も開催団体の都合で流れてしまった。イライラは募るばかり。それでも石井は練習の虫となり、打撃、寝技をともに磨いてきた。ジェロム・レ・バンナ(フランス)のジムでは、足元が滑るリングでバランスを取りながら重いパンチを打ち込む練習を行った。

 「シルビア戦に勝っていい正月を迎えたい。ここのところおいしいおせちを食べていないので食べたい」。1年分の思いが凝縮されたパンチがさく裂すれば、さすがのシルビアも大の字になることは間違いない。

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2012年12月28日のニュース