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パッキャオ6回KO負け 23億円ノンタイトルマッチ

[ 2012年12月10日 06:00 ]

6回マルケス(右)の右ストレートでダウンしたパッキャオ

ウエルター級12回戦 ファン・マヌエル・マルケス(メキシコ) KO6回2分59秒 マニー・パッキャオ(フィリピン)

(12月8日 米ラスベガス)
 プロボクシングのウエルター級12回戦が8日(日本時間9日)、米ラスベガスで行われ、6階級制覇王者マニー・パッキャオは4階級制覇王者ファン・マヌエル・マルケスに6回2分59秒KOで敗れた。

 4度目の対戦。パッキャオは3回にマルケスの大振りの右フックを食らいダウン。その後反撃し、5回1分10秒すぎに左ストレートでダウンを奪い返した。しかし、ペースをつかみかけた6回に落とし穴が待っていた。残り1秒で前に出たパッキャオの顔面にマルケスの強烈な右カウンターがさく裂。6階級制覇王者はリングに前のめりに崩れ落ちた。99年9月のメッグン戦以来3度目のKO負け。「自信過剰になった。マルケスのあのパンチは予想できなかった」と肩を落とした。

 ノンタイトル戦ながら、2人合わせて2800万ドル(約22億9600万円)のファイトマネーが飛び交った世紀の一戦に敗れたが、立ち止まってはいられない。5階級制覇のフロイド・メイウェザーJrとの対戦は白紙となったものの「少し休んで、トレーニングを再開する。もう一度やっても問題ない」と5度目の対戦を熱望。因縁の対戦にエピローグはない。

 ◇パッキャオ―マルケス「激闘3本勝負」

 ▼04年5月 IBF・WBA世界フェザー級の王座統一戦。1回に3度のダウンを奪ったパッキャオだが中盤以降マルケスが逆襲。ジャッジ三者三様の判定となる1―1のドロー

 ▼08年3月 WBC世界スーパーフェザー級タイトルマッチ。初戦と同様、3回にダウンを奪い先手を取ったパッキャオだったが再びマルケスが逆襲。2―1の判定でパッキャオ勝利

 ▼11年11月 WBO世界ウエルター級タイトルマッチ。追い詰めるパッキャオに対し、巧みなカウンターで応戦するマルケス。激しい打ち合いは2―0で判定でパッキャオ勝利

 ◆マニー・パッキャオ 1978年12月17日生まれ、フィリピン出身の33歳。98年にWBC世界フライ級王座、01年にIBF、WBO世界スーパーバンタム級王座、08年にWBC世界スーパーフェザー級王座、同年にWBC世界ライト級王座、09年にWBO世界ウエルター級王座、10年にWBC世界スーパーウエルター級王座を獲得し、オスカー・デラホーヤ(39=米国)に次ぐ史上2人目の6階級を制覇。61戦54勝38KO5敗2分け。1メートル69、ニックネームは「パックマン」。

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