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佐藤、ジョーになる!?次戦のノーガード戦法を宣言

[ 2012年11月16日 06:00 ]

公開スパーでノーガード戦法を披露する佐藤(左)

WBC世界スーパーフライ級タイトルマッチ 佐藤洋太VS赤穂亮

(12月31日 東京・大田区総合体育館)
 王者・佐藤洋太(28=協栄)が15日、都内でスパーリングを公開し、人気漫画「あしたのジョー」で主人公の矢吹丈が得意としたノーガード戦法を披露した。

 両腕を膝の辺りにぶらりと下げた状態からアッパー、フック、ジャブと自在にパンチを繰り出した。7月の初防衛戦後から200回以上のスパーリングで習得したノーガード戦法。相手を務めた元世界ランカー・ウォーズ勝又の顔面を何度も捉え、「ガードを下げた方がいい」と笑みをみせる。矢吹丈が力石徹戦でも見せたシーンを再現し「次戦はノーガードでいきます!」と宣言した。

 ガードを上げることはボクシングの基本だが、トリッキーなスタイルが身上の佐藤は「逆転の発想」から生まれたというノーガード戦法の長所を説明した。「ノーガードだと(相手にとっては)ガードする腕がない分、的も顔だけで小さくなる。それに、どこからパンチが出てくるか相手は読めない」

 周囲の多くはノーガード戦法に批判的で、封印を求める声もあるという。しかし、佐藤はどこ吹く風だ。「(大胆発言で)調子乗ってんじゃねえぞ!とは思ってほしくない。ノーガードをやめろと周りに言われるのがストレスでしようがない」。誰に何を言われようが佐藤は矢吹丈になりきって、雑音を封じこめる。

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2012年11月16日のニュース