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大毅、絶対リベンジや!昨年12月敗戦テーパリットと再戦へ

[ 2012年9月7日 06:00 ]

御殿場合宿を公開した亀田3兄弟(左から大毅、興毅、和毅)

 WBA世界スーパーフライ級4位・亀田大毅(23=亀田)が6日、昨年12月に敗れた因縁の相手、WBA世界同級王者テーパリット・ゴーキャットジム(23=タイ)への雪辱を宣言した。王者側は大毅との再戦を熱望しており、亀田陣営は静岡県御殿場市内での強化合宿が終わる10日以降にも本格交渉に入る。12月5日にボディメーカーコロシアム(旧大阪府立体育会館)で、兄・興毅とのダブル世界戦での開催が有力だ。

 グラウンドの中央を鬼の形相で走り抜ける大毅の視線は正面にそびえ立つ富士山ではなく、宿敵テーパリットに向けられていた。「2階級制覇とか興味ない。正直あいつとやりたいだけやねん。悪いけど(V2戦の)清水の時も(V3戦の)名城の時もテーパリットに勝ってほしいと思ってたんや」。大毅はこれまで次回の世界挑戦について言葉を濁してきたが、テーパリットへの再挑戦を明言した。マッチメークへの見通しが立ったことが後押しとなっている。

 関係者によると、テーパリット陣営が大毅戦を希望しており、細かい条件面がクリアできれば再戦が実現する可能性が高いのだ。亀田陣営は、今回の合宿が終わる10日以降に本格交渉に入る方針だが、合意まで時間はかからないと見ている。

 昨年12月7日、テーパリットに挑戦。顔面を鮮血で染めながら激しく打ち合った。だが、結果は0―3の判定負け。あれから9カ月。王者へのリベンジだけを目標に、ただ、ひたすらに課題のステップワークとジャブの反復練習を繰り返してきた。そして「前の(対戦のような)展開にはならん」と言い切った。

 今月1日にはテーパリット―名城戦を会場で視察し「(テーパリットは)前半は勢いあるけど、ボディーでスタミナが切れていた。いかにスタミナを削るか」と分析。「この期間が一番大事や。試合まで2カ月みっちり練習する」と厳しいトレーニングのモチベーションにしてきた。

 10年2月にもWBAフライ級王者デンカオセーンとのダイレクトリマッチを経験している。そのときは3―0判定で王座を獲得した。「生まれてあの時だけや、真剣にやったん」という大毅がその再現をもくろむ。

 ▽大毅―テーパリット戦VTR 昨年12月7日に大阪府立体育会館で対戦。大毅は2回にクリーンヒットをもらい冷静さを欠き、王者の距離で戦う厳しい展開となった。中盤はリーチの長い王者の左ジャブと右フック、さらにカウンターを浴びて顔面を腫らした。大毅は終盤、リスクを冒して相手の射程内に入り接近戦を挑んだが、決定打を与えることができず、9~2点差の判定0―3で敗れた。

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