敗戦に学んだ大毅　麻雀トレで心理面強化「頭使わなな」

亀田大毅は対戦者のソト（右）と顔を合わせ気合十分

プロボクシング　５５キロ契約１０回戦 亀田大毅―ジョバンニ・ソト

（6月25日 東京・後楽園ホール）
　リーチ一発でＫＯや！プロボクシングの前日計量が２４日、都内で行われ、５５キロ契約１０回戦に出場する亀田大毅（２３＝亀田）は対戦相手のジョバンニ・ソト（２７＝メキシコ）と同じリミットの５５キロでパス。４月４日以来の実戦に向け、麻雀トレを導入したことを明かし「麻雀は相手が何するか考えることができるし、熱くなったら勝てへん」と特訓効果を力説した。

　思い出されるのは昨年１２月の世界戦。王者のパンチを食らってムキになり自分のボクシングを見失って判定負けした。その教訓から、相手との駆け引きなど精神面の強化が必要と痛感。「意地になったらあかん。あれなかったら展開は違った。頭使わなな」。対人競技の麻雀で相手の戦術を読み取るすべを習得したようだ。

　相手はＫＯ率６０％のハードパンチャー。敗れたものの元３階級制覇王者モンティエル（メキシコ）と対戦した経験を持つが、大毅は「自分のボクシングができればＫＯ」と宣言した。ＷＢＣ世界スーパーフライ級王者・佐藤洋太（協栄）の２度目の防衛戦の相手候補にも浮上しているが「世界戦にまだ興味ない」と目の前の一戦に集中していた。