関係者も期待！しずちゃん　持ち味はスタミナと精神力

試合後、梅津トレーナーに頭をなでられる山崎

アマチュアボクシング全日本女子選手権最終日

（2月11日 広島市中区スポーツセンター）
　ボクシング関係者は山崎の成長を評価した。

　これまではストレート中心で上下の打ち分けもできなかったが、日本ボクシング連盟ジュニア強化委員長の樋山茂氏は「ボディーやアッパーが打てていた」と及第点を与え「心肺機能は世界に出てもひけを取らない。ミドル級はレベルが高いが、持ち前のスタミナと精神力を出せれば、かなり期待ができる」と世界選手権での活躍を見込んでいた。１０年の世界選手権（バルバドス）ではミドル級に２７人が参加。日本ボクシング連盟によると「今年のミドル級の出場選手は４０～５０人になるのでは」としている。

　▼女子のアマチュアボクシング　０１年に国際アマチュアボクシング協会が世界女子選手権を初開催し、０９年８月に国際オリンピック委員会がロンドン五輪での実施を承認。実施階級はフライ（４９～５０・８キロ）、ライト（５８・９８～６１・２３キロ）、ミドル（６９・８６～７２・５７キロ）の３階級。２分×４ラウンドで行われる試合はＫＯのほか、ジャッジ５人のうち３人がヒットと認めたパンチを１点でカウントした総得点による判定で勝敗が決まる。