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ヒョ―ドル対策万全!石井寝技で打撃封じる「全部出す」

[ 2011年12月29日 06:00 ]

帰国直後、成田空港に飾られたの富士山の写真を指差し「格闘技界の頂点へ」とポーズをつくる石井

 大みそかの「元気ですか!!大晦日(みそか)!!」(さいたまスーパーアリーナ)で皇帝エメリヤーエンコ・ヒョードル(35=ロシア)と対戦する石井慧(25)が28日、成田着の航空機で練習拠点の米ロサンゼルスから帰国した。試合はメーンで行われることが決まり、コンディションも良好、ヒョードル対策も万全という石井は3日後に迫った大一番の必勝を誓っていた。

 白いジャージー姿で到着ロビーに姿を見せた石井の表情は落ち着いていた。皇帝との大一番に臨む緊張感や焦りは全く感じさせなかった。「いよいよ大みそかの試合という感じ。コンディションはいいし、ヒョードルの研究はしっかりとしてきた」といつもの“石井節”は封印した。

 充実した練習が自信につながっている。今年9月にブラジルで行われた「アマゾン・フォレスト・コンバット」のパウロ・フィリォ(ブラジル)戦は不可解な判定に泣き引き分けに終わったが、試合内容は圧勝だった。

 その後も練習拠点の米ロサンゼルスのレインジムで練習をこなした。11月からは1日3回合計9時間の強化トレーニングで、主に打撃を中心にパワーアップしてきた。12月に入ってヒョードル戦が決定。昨年から今年にかけてヒョードルが3連敗した試合のビデオと、勝った11月のジェフ・モンソン戦を研究し、スタイルがローキック中心に変わったことに着目した。「昔のイメージにとらわれず戦う」とムエタイのエド・バックリー・コーチとローキック対策を練り、この日は「自分のペースで戦うことで最初から積極的に攻めてテークダウンを奪いたい」と打撃から寝技で勝負するプランを口にした。

 試合はメーンとして行われることが決定。「プレッシャーもあるし興奮もしている。いい意味で緊張もしているが、全部自分の力を出せたらいいかなと思う」と話した。昨年大みそかのDynamite!!以来1年ぶりに日本のリングに立つ石井。「あとはやるしかない」とヒョードルに全力でぶつかる。

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2011年12月29日のニュース