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八重樫「侍」継承!家族も“支え”に世界奪取だ

[ 2011年10月20日 06:00 ]

WBA世界ミニマム級タイトルマッチに挑む八重樫はスパーリング後にサンドバックを叩く

WBA世界ミニマム級タイトルマッチ

(10月24日 後楽園ホール)
 WBA世界ミニマム級タイトルマッチで世界王座に挑戦する八重樫東(28=大橋)が19日、横浜市内の大橋ジムで公開練習を行い、パワー、スピードともに順調な仕上がりを披露した。ジムの先輩で元WBC世界スーパーフライ級王者の川嶋勝重氏(37)から“必勝祈願”のネックレスを受け取った八重樫は現役時代に「侍」と呼ばれた大先輩の魂を受け継ぎ王者に挑む。

 同門の日本ミニマム級3位・原隆二との2回のスパーリングを終えると、八重樫はサンドバッグを叩いてから松本トレーナーとの気合のミット打ちで締めた。試合を5日後に控え減量も厳しい中、大橋会長も目を丸くするほど抜群の動き。八重樫は「調整もうまくいって残り5日、このままいきたい」と仕上がりに手応えを感じていた。

 07年6月にWBC世界ミニマム級王者・イーグル京和に挑戦し、顎を折られ惨敗。2度目のチャンスに、現役時代に侍と呼ばれた元世界王者・川嶋氏からサポートを受けた。川嶋氏は現在ジュエリー製作の職人として活躍しており「ここ一番で力が出せて、集中力を高める効果がある」というパワーストーンのオニキスで作ったネックレスを贈られた。「川嶋さんの気持ちが入ったもの。力になる」と入場時には装着してリングに上がる。

 昨年10月に彩夫人(27)と結婚し、長男・圭太郎君(6)と長女・志のぶちゃん(11カ月)も家族に加わった。八重樫は「初挑戦と違い、今は背負うものもある。子供たちもいるんで頑張ろうと思っています。だから倒れないと思います」と家族にベルトを持ち帰ることを誓った。

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2011年10月20日のニュース