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金平会長が先制攻撃!大毅“挑発ジャブ”

[ 2010年9月25日 06:00 ]

亀田ジムに抗議する協栄ジム金平会長(左は挑戦者・坂田)

 協栄ジムの金平桂一郎会長(45)が亀田陣営に強烈な先制パンチを見舞った。25日にゴングを迎えるWBA世界フライ級タイトルマッチの調印式が24日に都内で行われ、坂田陣営の金平会長はライセンス無期限停止中の五十嵐紀行・亀田ジム前会長(35)が試合を監視するWBAのスーパーバイザー(立会人)と接触していたことを暴露。さらに、亀田大毅(21)のファイトスタイルにも注文を付けた。前日計量は両選手ともリミットの50・8キロで一発パスした。

 試合前日に金平会長が仕掛けた。調印式の席上、「きのう(23日)、ホテルでライセンス停止中の五十嵐前会長とスーパーバイザーのアラン・キム氏が接触していたという報告をマネジャーから受けた。ライセンス停止中の人間がその場にいてはいけないじゃないか」と暴露したのだ。
 五十嵐前会長は大毅の父・史郎氏(45)の暴言騒動によりオーナー・ライセンスの無期限停止処分中。一方のキム氏は昨年10月の亀田大毅―デンカオセーン(タイ)戦でもスーパーバイザーを務め、大毅陣営が判定負けを不服としてWBA本部に提訴する意向を表明した際も同席した。キム氏が再戦を後押ししたことが大毅の王座奪取につながっており、告発は亀田陣営とスーパーバイザーの仲を疑うものだった。
 亀田ジムの嶋マネジャーは、五十嵐前会長がトレーナーをホテルに送った際に旧知のキム氏と偶然会い、あいさつしただけと説明。「やましいことは一切ない」と反論。キム氏も「誤解を与えたとしたら申し訳ない」と話したが、金平会長の攻撃はルールミーティングでも続いた。パソコンを持ち込み、今年2月の再戦で大毅がデンカオセーンと組み合って倒れ込むシーンを審判団に披露。同席した日本ボクシングコミッション(JBC)の安河内剛事務局長によると「倒れるときにケガをしてしまうこともある。特に注意を払ってほしい」と注文をつけたという。大毅の反則を取るよう事前にアピールすることが目的だった。
 金平会長は、かつて協栄ジムに所属した大毅、興毅とは師弟関係にあった。だが、08年5月に袂(たもと)を分かってからはファイトマネーの未払いをめぐる裁判を抱えている。大毅も「あんなところで話すことちゃうやろ。Why?ちゅう感じや」と不快感を示した。ゴングを控え、両者の遺恨はさらに深まった。

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2010年9月25日のニュース