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顔ボコボコ、中18日…桜庭それでも100秒殺

[ 2009年10月26日 06:00 ]

相手のパンチで顔をはらしながらも、左ひざ十字固めで一本勝ちした桜庭和志

 桜庭和志(40=ラフター7)が大みそかのDynamite!!へ弾みをつけた。「DREAM12」が25日、大阪城ホールで行われ、桜庭は自身12年ぶりのケージ(金網リング)大会で、ミドル級の強豪ゼルグ“弁慶”ガレシック(30=クロアチア)を1R1分40秒、左ひざ十字固めで破った。フェザー級の前田吉朗(27=パンクラス稲垣組)はチェイス・ビービ(24=米国)に1R3分36秒、裸絞めで快勝した。

【試合結果


 まさに桜庭らしい試合だった。97年12月のUFC―Jトーナメント以来12年ぶりのケージ大会にも、全く臆することはなかった。低い体勢からガレシックの左足にタックルし、テークダウンすると一気にアキレス腱固めへ。強烈なパンチを顔面に食らう危ない場面もあったが、そのまま足首固め、ひざ十字固めと流れるような関節技で相手の左足を粉砕。100秒で一本勝ちを収めた。

 9カ月ぶりの復帰戦となった6日の「DREAM11」でルビン・ウィリアムズ(米国)に圧勝してから中18日の過酷な日程。柴田に肩車された桜庭は「結構、いっぱいいっぱいでした。(相手の)手足がうるさいと思ったら見事にうるさくて、心の中で“うるせー”と叫んでしまった。本当にタフで、もう一度やったらやられるかも」と話して場内の笑いを誘った。ただし、顔が腫れていたため試合後は検査のため病院へ直行。報道陣の前には姿を見せなかった。

 笹原圭一イベントプロデューサーは「非常にきつい相手。さらに1カ月で2試合とよく戦った。きょうも会場の空気を変えてくれて助かった。さすがは桜庭と思った」とベテランを絶賛。ただし、大みそかのDynamite!!出場に関しては「顔が結構腫れていた。まずはケガの状態を見てから決めたい」と明言を避けた。それでも、桜庭は大会前に「Dynamite!!にはケガしなければ出たい」と意欲を見せており、顔の腫れだけなら2カ月後の出場に支障はないはず。1カ月2試合という驚異のスケジュールをこなした不惑の鉄人は、大みそかのリングにも姿を現すはずだ。

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2009年10月26日のニュース