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亀田興 復帰戦は判定勝ち

[ 2008年3月22日 18:53 ]

約8カ月ぶりの試合で判定勝ち。インタビューで苦笑いする亀田興毅

 元世界ボクシング協会(WBA)ライトフライ級チャンピオンで、同フライ級1位の亀田興毅(協栄)が22日、千葉市の幕張メッセで約8カ月ぶりの復帰戦となるノンタイトル10回戦で、WBAライトフライ級13位のレクソン・フローレス(フィリピン)を3―0の判定で下した。

 1回に左パンチでダウンを奪った亀田興だが、その後は攻撃が単調になり仕留めきれなかった。採点は9、10点差の一方的な展開だった。
 亀田興は昨年10月の弟大毅の世界戦反則騒動に絡んで、3カ月の対外試合自粛処分を受け、今回が昨年7月28日以来のリングだった。戦績は17戦全勝(11KO)。

 ≪変な試合してもうた≫必死に防戦するフローレスに対し、亀田興の攻撃は空回りした。「変な試合してもうたな。こんなにお客さん集まってもらったのに申し訳ない」との第一声は本音だろう。1回に左でダウンを奪って大差の判定勝ちとはいえ、消化不良の復帰戦だった。
 弟の世界戦で一家が巻き起こした騒動により、処分を受けた父史郎氏はセコンドにいない。リングサイドに陣取った父の大声は「全部聞こえていた」と話し、過去16戦と違う環境の影響は口にしなかったが、KO勝ちへ追い込めなかったのは事実。これだけ長期の試合間隔で臨むのは初めてで「前半は硬かった」とブランクの影響は隠さなかった。
 それでも「年内に絶対に2階級制覇する」とフライ級でのタイトル挑戦を強気に宣言した。WBA同級王者の坂田健史は同じ協栄ジム所属。世界ボクシング評議会(WBC)王者の内藤大助(宮田)に照準を合わせることに「実際はそうなるわな」。現実的な見方をした亀田興は1、2試合の前哨戦を挟んでベルトを狙う青写真を描いた。

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2008年3月22日のニュース