楽天・銀次アンバサダー 第2、第3の大谷が東北から世界へ 3.11に東北の子供が夢叶える支援継続誓う

[ 2026年3月11日 14:46 ]

色紙を手にする銀次氏(撮影・島崎忠彦)
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 東日本大震災の発生から15年を迎えた11日、岩手県出身の楽天・銀次アンバサダー(38)が、東北地方の野球振興や子供たちが夢を叶えるためのサポートを継続していくことを誓った。

 「現役の時から今の今まで、ずっと被災地のことを思ってやってきた。震災から何年たったか意識していないし、これからも被災地の方々に寄り添っていきたい」

 岩手県普代村出身で楽天一筋18年。震災当時は楽天の一員で、13年の日本一も経験した。「みちのくの安打製造機」と呼ばれ、23年に現役を引退するまで“ご当地選手”として地元から絶大な人気を誇った。24年からは球団とファンや地域の架け橋を担うアンバサダーに就任し、ライフワークとしてきた被災地訪問にもより一層力を入れている。最近も岩手県釜石市や宮城県東松島市、福島県南相馬市、同浪江町といった津波で甚大な被害を受けたは太平洋側沿岸部の被災地を訪れたそうで「復興といっても街によって違う。コンクリートの防潮堤で海が見えない状態にして生活している地域もあれば、(宮城県)女川町のように海とともに生きていこうという地域もある」と地域による違いをその目で見てきた。

 被災地に足を運ぶ度に感じていることがある。「街はきれいになっているとは思うけど、子供たちが野球をできる環境をもっともっとつくっていってほしい」。地域で野球を楽しめる環境が減っているのは都会に限った話ではない。新たな町づくりが進む被災地も同じ状況だからこそ「自分がサポートしていきたいと凄く考えています」と力を込める。

 今、日本国内はWBCで快進撃を続ける侍ジャパンが話題の中心だ。絶対的存在の大谷翔平(ドジャース)を筆頭に、韓国との第2戦に先発した菊池雄星(エンゼルス)、さらに今大会はメンバーに選出されていないものの昨年のワールドシリーズで活躍した佐々木朗希(ドジャース)は同じ岩手県出身とあって「めちゃくちゃパワーを感じています。大谷選手も雄星選手も朗希選手も、被災地だけでなく本当に皆に元気を与えている。本当に凄いなと思いますね」と改めて感銘を受けている。

 第2、第3の大谷が東北の地から世界に羽ばたいてほしい。そのために自分にできることを日々、自問自答している。「東北には良い選手がたくさんいるし、もっともっとプロ野球選手が出てくるべき。被災地で生まれてきた子供たちがプロになってほしい」。自身は現役を引退したが、楽天は東北に拠点を置くプロ野球球団として「引き続き寄り添っていくことが大事。チームには被災地をより一層、盛り上げていってほしい」と願いを込める。

 25年に「銀次ベースボールプロジェクト」を立ち上げ、合宿形式の野球教室を実施するなど活動の幅を広げている。「子供たちが野球選手になれば周りが凄く応援してくれて、何より地域が盛り上がる。東北にゆかりのある選手がもっと楽天でプレーしてほしい」。色紙に「明るい未来へ」と記した。子供たちの夢を全力で後押しする。それが東北を愛し、愛された銀次だからできる恩返しの形だ。(重光 晋太郎) 

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