日本ハム・伊藤大海 W優勝でダルの道だ!「常識をぶっ壊していきたい」と自然体調整

[ 2026年1月10日 06:00 ]

金村(左)にアドバイスする伊藤(撮影・高橋 茂夫)
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 ダブル優勝へ、勝負の年だ。昨年、沢村賞に輝いた日本ハム・伊藤大海投手(28)が9日、エスコンフィールド北海道で自主トレを公開。2大会連続の出場が決まった3月のWBCでの世界一連覇と、16年以来10年ぶりの悲願のリーグ優勝を誓った。球団では09年にダルビッシュ(現パドレス)が、WBCでの胴上げ投手からリーグ優勝と2度目のMVPを獲得。敬愛する先輩同様、2つの頂点を目指す。

 今季に懸ける思いのようだった。外は銀世界が広がったエスコンフィールド。凍えるような寒さの中、伊藤は半袖姿で登場し、金村、細野らとキャッチボールなどのメニューをこなした。WBCでの世界一と、10年ぶりのリーグ優勝を目指す今季。言葉には自然と熱がこもった。

 「もちろん、WBCも物凄く大事ですけど、ファイターズとしても物凄く大事な一年間になると思う。責任を持ってしっかりやりたい」

 昨季は14勝8敗、防御率2・52をマークし、最多勝、最多奪三振に加えて、悲願だった沢村賞も初受賞した。12月26日には8人が先行発表された侍ジャパン入りが決定。年末年始は恒例の釣りや、初詣で大吉が出続けるまで引き続ける験担ぎも行うなどリラックスして過ごしたが「今年はより、やれるかなと思いながら過ごした」と手応えのまま新年を迎えた。

 球団の先輩でもあり、尊敬するダルビッシュと同じダブル優勝の道をたどる。09年の第2回WBCではダルビッシュが胴上げ投手となり大会連覇。その後のシーズンでは開幕投手を務め、15勝をマークしてリーグ優勝に貢献した。伊藤も、昨年11月22日のファン感謝イベントで新庄監督から、2年ぶり2度目の開幕投手に指名された。WBC優勝から開幕投手、そしてリーグ優勝なら先輩右腕と同じ道。「優勝しかない。それだけですね。個人的なのはどうでもいい」とチームの悲願へフル回転する覚悟だ。

 WBCに合わせて調整を早める選手は多いが「誰かがつくった常識をぶっ壊していきたい」と自然体で挑む。初選出だった23年は調整を早めて、シーズンはわずか7勝。「いつも通り過ごせば3月には投げられる状態にはあると思う」と昨季終了から約2カ月間、ボールを握らない異例のオフを過ごした。練習ではWBC使用球も使っているが「キャンプまでに50メートルぐらい投げられたら良いのかな」とじっくり調整する。

 昨年12月には第1子が誕生し父親にもなった。「本当に大事な一年になる。いろいろしっかりやります」。侍魂と、ファイターズのエースの覚悟を胸に、伊藤が力の限り腕を振る。(小渕 日向子)

 ▽23年WBCの伊藤 中国との1次ラウンド初戦、イタリアとの準々決勝、米国との決勝と3試合に登板。準々決勝では5回2死一、三塁から大谷の後を受け、2番手でマウンドに上がり遊飛に打ち取った。決勝でも1イニングを3者凡退に抑える好救援を見せ、計2回1/3を投げ防御率0.00。被安打、四死球ともに0の完璧な投球で日本の世界一に貢献した。

 ▽09年のダルビッシュ 3月の第2回WBCでは第1、2ラウンドは先発2試合を含む3試合に登板。決勝の韓国戦は9回に抑えとしてマウンドに上がり、2連覇に貢献して胴上げ投手となった。シーズンでは23試合で15勝5敗、防御率1.73をマーク。巨人との日本シリーズ直前に右手人さし指の疲労骨折が判明も、第2戦に先発して6イニングを7安打2失点。チームは2勝4敗で日本一を逃したが、最優秀防御率と自身2度目のパ・リーグMVPに輝いた。

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