【新監督インタビュー】ロッテ・サブロー監督 下克上へ鍵は出塁率アップ、仰木野球“再現”

[ 2026年1月7日 05:30 ]

色紙に「Have fun」と書き込んだロッテ・サブロー監督
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 ロッテのサブロー監督(49)がインタビューに応じ、最下位に終わったチームの再建を誓った。昨季はチーム防御率がリーグワースト、チーム打率もリーグ5位と投打ともに低迷。巻き返しへ若手、ベテラン関係なく競争させてチーム力を底上げしていく方針を打ち出した。現役時代に「つなぎの4番」として活躍した指揮官が思い描くオーダーなどについて語った。(聞き手・大内 辰祐)

 ――昨年の秋季キャンプで収穫があった。
 「練習量にしても、質を求めることに対しても、あとはピッチャーのクイック。練習したら一定の成果が生まれるんだなってことが分かった」

 ――昨年は2軍監督からスタートして6月に1軍のヘッド、秋に監督に就任した。
 「春先はファームで、突き上げるために一生懸命キツい練習をやらせて、振り込ませたりしました。交流戦から僕が上に来て、今後のチームを考えたら、この選手の力が必要だなと思う選手たちに経験を積ませることはできた。そこに勝ちがついてくれば良かったんですけど、結果的に最下位だったので立て直しが必要だと思っています」

 ――特に改善したい部分は?
 「野手でいうと、出塁率を上げてもらいたい。他のチームと比較して圧倒的に低いので。OPSも求めていくんですけど、より多く出塁して、うまい走塁をして、少ないヒットで点を取る。そんなふうになってもらえたらと思います」

 ――それが監督の目指す理想の攻撃?
 「本当は打ち勝ちたいんですけどね。打てなかった時にどうやって点を取るか。打てない打てないと言うんですけど、よそも打てないので。投高打低の時代なので、走塁の力で勝っていくしかないかなと。そこは継続していきたいです」

 ――打順の青写真は?
 「4番は…できたらホームランバッターがいいかなと思うので、限られてきますよね。流れを見ながら打線を組み替えようかなと思っているんですけど、基本は固定したい」

 ――育てながら勝つシーズン。我慢して使う場面もある。
 「外国人、若手に関しては多少あるかもしれない。プロ野球は平等であって平等ではない。基本、結果を出した人に出てもらいたいなと思います」

 ――先発ローテーションの構想は?
 「去年の成績で言うと種市は間違いない。木村、田中…小島にも頑張ってほしい。石川柊はこんなもんじゃないと思うので、復調を期待してます」

 ――開幕投手は?
 「全く決めていないです。競争してほしいなと思っている」

 ――クローザーを含め勝ちパターンは固定する方針か?
 「シーズンは長いので、その辺は分けたい。投手コーチ、コーディネーターと相談しながらですけどイメージは持っています」

 ――通算250セーブまであと2としている益田の起用法は?
 「記録を達成させてあげたい気持ちは、もちろんありますけど、彼には“自分でつかめ”と話しているので。彼次第です」

 ――捕手に関しては。
 「一番頑張ってもらいたいのは佐藤です。彼がずっとケガをせず、年間出られるようになった方がディフェンス面としてはいいのかなと思う。ただ寺地もどれぐらい変わっているか。キャッチャーとしてね。その辺を見極めながら。松川とか田村も全員にチャンスはあります」

 ――松山コーチの招聘(しょうへい)理由に、仰木彬氏の野球を熟知していることを挙げていた。
 「名監督ですよね。ボビー(バレンタイン)もそうですけど、原(辰徳)さん、直接は知らないですけど、野村(克也)さんの本を読んだりもしているので、良いところを引っ張ってきて、自分のものをつくっていけたら。現役の時から松山さんには仰木さんのことを聞いたりしていた。こういうのを見ていたとかこういうデータを重要視していたというのは聞いている」

 ――仰木氏は個性を伸ばす指揮官だった。
 「僕が1年目の時のオリックスの監督が仰木さんだった。田口さんとかイチローさんと食事に行ったり、良い関係だなと思っていた。そういうところはまねしたいですね」

 ◇サブロー(大村 三郎=おおむら・さぶろう)1976年(昭51)6月1日生まれ、岡山県出身の49歳。PL学園から94年ドラフト1位でロッテに入団し、外野手として活躍。11年シーズン途中に巨人へ移籍、同年オフにFAでロッテに復帰した。通算1782試合で打率.265、127本塁打、655打点。16年の現役引退後はスペシャルアシスタント、楽天のファームディレクターを務め、23年に2軍監督として復帰。

 【取材後記】「サブローさんが付きっきりで見てくれたので…」。これまで2軍から上がってきた若手野手から何度も同じ言葉を聞いた。自らトスを上げ、徹底的にバットを振り込ませる。熱い心を持ち、厳しさの中に優しさを併せ持つ指導者は、そうやって次代を担う若手を育ててきた。
 今年からは1軍監督としてチームを率いる。立場上、直接指導する機会は以前よりは減ることになりそうだが、「サブローチルドレン」と呼ぶべき彼らの活躍なしにチームの再建、さらにリーグ優勝、日本一はあり得ない。昭和スタイルの厳しい練習を課す一方で、データを駆使しながら質の高い野球を目指す指揮官が、1軍の舞台で手腕を発揮し、どんな戦いを見せてくれるのか楽しみにしている。(大内 辰祐)

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