ヤクルト池山新監督&青木新GMが選ぶ外野陣の最適解とは―塩見、サンタナ、岩田、並木、丸山和らが競う

[ 2025年12月10日 10:11 ]

ヤクルト池山隆寛新監督(右)と新GMに就任する青木宣親GM特別補佐
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 ヤクルトが生まれ変わろうとしている。来年1月1日付で新GMに就任する青木宣親GM特別補佐(43)は、就任会見でチーム改革を進める方針を打ち出し「まずは競争。その中でチームがどういう新しい形をつくれるのが見極めたい。結果を出せる選手を使いたい」と強調した。池山隆寛新監督(59)もレギュラーは白紙と強調した上で、“聖域”をつくることなく競争を最重視する考えを示している。

 「新生ヤクルト」の外野の布陣の“最適解”とは。まずレギュラー候補の筆頭格に挙がるのが、左膝の大ケガから復帰する塩見泰隆(32)だ。今季は開幕直前の3月のオープン戦の守備で左膝を痛め、4月に左膝全十字じん帯の手術を受け、シーズンを棒に振った。昨季5月にも左膝の前十字じん帯と半月板を損傷。2年連続で同じ箇所を痛める不運に見舞われ、選手生命を脅かしかねない大ケガに「引退」の二文字が頭をよぎったという。

 「2回目やった時はもう全部が真っ暗になりました。またあのリハビリするっていうのはちょっと考えられなくて。もう野球をやめたいな、という状況には結構なった」

 切れそうになった心をつなぎ止めてくれたのは、周囲の人たちの存在にほかならない。

 「家族や妻に“やりたいなら全力でサポート全力でします”って言ってもらった。自分の両親もそうだし、友人も、まだやったほうがいいと言葉をかけてもらった」

 球界最年長左腕の石川雅規投手(45)から授かった金言が、辛く苦しいリハビリを乗り越える原動力になった。「百折不撓(ひゃくせつふとう)。何回、挫折しても起き上がる。そういう意味なんですけど。勇気づけてもらいました」と塩見。コンディションさえ万全であればポジションを得る可能性は高いが、後輩たちも黙ってはいない。

 岩田幸宏(28)は今季、自己最多の126試合に出場して打率・266、13打点、14盗塁という成績を残した。大きく飛躍を遂げ、来季は「センターは僕が守ります!(定位置争いに)勝ちますよ」と力強く宣言した。育成出身の苦労人は来年7月に29歳の誕生日を迎えるとあって「年齢的もここでやるしかない」と鼻息は荒い。

 来季が6年目の並木秀尊(26)も虎視眈々と定位置を狙う。チーム屈指の俊足の持ち主で、今季はケガの影響もあり54試合で打率・254、3本塁打、10打点、6盗塁。身体能力の高さは球界でもトップクラスで、技術面が向上すれば一気にレギュラー候補に浮上する。「プロ野球選手をやっているのであれば、個人タイトルは獲りたい」と言い「来季は盗塁王を目指す」と言い切った。

 打撃面を考えればドミンゴ・サンタナ(33)は左翼で起用されることになるだろうが、コンディション面で不安がないわけではない。さらに、来季が5年目で圧倒的な強肩とガッツあふれるプレーが身上の丸山和郁(26)や、左の長距離砲で4番候補として期待される沢井廉(25)、来季から外野にコンバートされる西村瑠伊斗(21)も候補に挙がる。

 池山新監督は理想の野球に「打ち勝つ野球」を掲げており、やはり打力が競争を勝ち抜く大きなポイントになりそうだ。来年の開幕戦は3月27日に敵地でDeNAと対戦する。果たして誰が開幕スタメンの座をつかむのか。選手たちにはケガに気をつけながら、白熱した競争を期待したい。(記者コラム・重光晋太郎)

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