侍ジャパン合宿で猛アピールの野村勇 WBC本戦への選出に期待

[ 2025年11月29日 07:15 ]

侍ジャパンで存在感を見せたソフトバンク・野村勇
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 強烈なインパクトを残したに違いない。11月の韓国との強化試合「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025」で、侍ジャパンに初選出されたソフトバンク・野村勇内野手(28)。宮崎強化合宿と強化試合で、存在感が際立っていた。

 6日から12日まで宮崎市のサンマリンスタジアムで行われた強化合宿。初日の打撃練習から目立っていた。「自分の持ち味は長打力」と自負する右打者は、柵越えを連発。それも、バックスクリーンに軽々と放り込む姿に度肝を抜かれた。21年から巨人を担当する記者にとって、サンマリンスタジアムで初めて目にする光景だった。同球場は巨人がキャンプ地として使用。春先の寒い時期ではあるが、広い同球場で引っ張った打球ではなく、中堅から逆方向に柵越えを連発する打撃練習を見た覚えがない。

 「ボールが飛ぶだけですよ」と謙遜したが、同様に巨人勢も驚いていた。初日に野村と特打を行った岸田は「めちゃくちゃ力がありますよね」と目を丸くした。侍ジャパンでも外野守備・走塁コーチを務める亀井コーチも「いいよな。ああやって強く振れる選手がうち(巨人)にもいたらな」とうらやむほどだった。10日に行われた広島との練習試合でも左翼席中段へ豪快な一発。15日の韓国戦では、東京ドームの天井を直撃する打球を放つなど、持ち味のパワーを存分に発揮した。

 打撃だけでなく、18盗塁をマークした走力と複数ポジションを守れるのも大きな武器だ。登録人数が限られ、球数制限もあるWBCでは投手を多めに選出するのが基本。前回大会は投手15人、捕手3人、内外野合わせて12人というメンバー構成だった。今季は72試合に先発した遊撃だけでなく、二塁や三塁でも先発。途中出場で一塁も守るなど、内野全ポジションをこなした。侍ジャパンでも広島との練習試合は二塁で、韓国との強化試合は三塁で出場。井端監督も「(左右)両方にパンチ力があるし、サード、ショート、セカンドを守れるのは大きい」と目を細めていた。

 クライマックスシリーズでも2発、日本シリーズでも日本一に導く本塁打を放つなど、爆発力も魅力だ。合宿初日に「今年ダメならクビやと思っていたので、このユニホームを着ていることが不思議。(WBCへの)チャンスがある限り、アピールしていきたい」と笑った28歳が有言実行で存在感を示した。ドジャース・大谷が出場を表明し、盛り上がりを見せるWBC。躍動する野村の姿が見てみたい。(記者コラム・小野寺 大)

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