阪神ドラ1・立石正広“大谷バット”で長距離砲目指す 同じトップバランス型 練習にも“三種の神器”導入

[ 2025年11月20日 05:15 ]

立石が従来使用していたヤナセ社製のバット

 キングバットで虎入りだ。阪神からドラフト1位指名を受けた創価大・立石正広内野手(22)がドジャース・大谷翔平投手(31)モデルのバットでプロ入りすることが19日、分かった。今月上旬に大学時代から愛用するバットを製造するヤナセ社を訪問。今季、メジャーで日本選手最多となる4度目のシルバースラッガー賞に輝いた大谷と同じトップバランス型バットの製作を依頼した。同時に3種類の練習用バットも注文。「新相棒&三種の神器」を携え、開幕1軍を果たす。

 立石が選んだ新たな相棒はキングバットだった。約3時間、数十本のバットを使用して試打を繰り返した。創価大からヤナセ社製のバットを愛用。これまでは芯が広く、ソフトボール用バットのような形状のミドルバランス型だった。しかしプロ入りに備えて大谷モデルを導入することが判明した。

 「バットのヘッドを使ってスイングできるモデルです。当社が、大谷選手のバットを参考につくったものとなります」

 ヤナセ社の担当者が説明した。長さは85センチ、重さは870グラム。バットのヘッドに重心があるタイプ。ミドルバランス型とは異なり、トップバランス型はバットの先端に重みがあり、150キロ以上の速球派が増えた現在の球界では振り遅れるリスクがあり、操作も困難だ。ただ、より遠心力が働き、長打力が期待できる利点がある。

 メジャーで2年連続50本塁打を記録した大谷のバットを参考につくられた一品。かねて立石は「大谷選手が目標」と語っていた。同社の担当者が試打の際に大谷モデルを手渡すと、即座に反応。「試させてください」。操作性が難しいバットを選んだのは決して憧れだけではない。天性の長打力を持つ世代No・1スラッガーだからこそできる挑戦。実際に何度も試打を繰り返し、感触をつかんだ結果、新たな相棒に選んだ。

 この大谷モデルに加え、練習で使用するバットも準備した。(1)試合用と同型で重さ960グラムのマスコットバット(2)同社と契約している近本モデルの長さ70センチの短尺バット(3)クリケットバットのような形状のフラットバット。大学時代から使用していたマスコットバットに加え、短尺とフラットバットを導入することも決めた。

 東京新大学リーグでは2年春に3冠王、3年春、4年春には本塁打と打点の2冠に輝いた。今季、メジャーで日本選手最多となる3年連続4度目のシルバースラッガー賞(打撃のベストナインに相当する賞)に選出された大谷のように――。右の長距離砲として期待される未完の大器が、大谷バット&“三種の神器”を携え、開幕1軍を目指す。 (松本 航亮)

 ○…大谷は23年オフから米国・チャンドラー社製のメープル材バットを使用している。25年開幕時は24年より1インチ(約2.54センチ)長い35インチ(約88.9センチ)、昨季より0.5オンス(約14.2グラム)重い32オンス(約907グラム)を使用。現在は今季併用していた34.5インチ(約87.6センチ)、32オンスのバットを使っている。メジャー選手が使用する平均的な長さ=32~34インチより長尺のため、操作が難しい一方で、遠心力でヘッドが走り、打球速度と飛距離が増す要素を含んでいる。

 ◇立石 正広(たていし・まさひろ)2003年(平15)11月1日生まれ、山口県出身の22歳。小1から野球を始め、高川学園中では高川学園リトルシニアでプレー。高川学園では1年春の中国大会からベンチ入り。3年夏の甲子園では1回戦の小松大谷戦で2ランなど、高校通算10本塁打。創価大では1年春からベンチ入り。2年春に東京新大学リーグ3冠王。3年春、4年春は本塁打と打点の2冠。また3、4年で大学日本代表に選出。1メートル80、87キロ。右投げ右打ち。

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