阪神・藤川監督 地元高知で万感Vパレード「恩返しができるようになった。このためにまた頑張ろう」

[ 2025年11月11日 05:15 ]

<阪神優勝パレード>沿道のファンに手を振る藤川監督
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 阪神藤川球児監督(45)は10日、石井大智投手(28)ら選手9人とともに高知市内での「高知県阪神タイガース優勝記念パレード」に参加した。子供の頃から慣れ親しんだアーケード街に1万3000人(速報値)の観衆が詰めかけた。万感の地元凱旋(がいせん)になった。

 普段は立て板に水のように話す藤川監督が、マイクの前で声を詰まらせた。“あれ、おかしいな”とばかりに下を向き、首をひねる。一呼吸置いた。それでも言葉が出ない。諦めて、石井に先にスピーチをしてもらった。優勝パレード開始のあいさつで、胸がいっぱいになった。

 「子供の時にあのアーケードの中で遊んでいた自分が、今度は恩返しができるようになった。45歳でね。これはもう本当に感慨深いものがありましたね」

 高知市で生まれ育った。慣れ親しんだ帯屋町商店街の両端が人、人、人であふれかえった。平日の昼に、主催者発表の速報値で1万3000人が集まった。観衆から「球児、ありがとう」の声が飛んだ。故郷が喜んでくれている。その光景を目の当たりにすれば、感極まるのも当然だった。

 2階建てバスに選手9人と乗り込んだ。万感の思いに包まれながら、ゴールまでの約500メートルをゆっくりと進んだ。

 「この1年は本当に監督業に没頭していた。甲子園のフィールド内に自分の体と心を全て入れて、脇道にそれることがなかった。座禅を組んでいるような1年だった。1年前、監督になる前にこのアーケードの中を歩いた景色が、これだけ変わるんだな、と」

 既に来季に向けて動き出している。秋季キャンプでは若手投手に勢力的に指導。11日には中日と練習試合を行う。就任直後の昨秋掲げた「没頭」のテーマを、自らが休むことなく体現する日々を送っている。

 「応援してくれたファンの方々が“ありがとう、ありがとう”って。それを見たら、ああ良かったと。これがみなさんが頑張れる理由なのかなと。このためにまた頑張ろう。そう思いましたね」

 虎党と地元の笑顔を胸に刻み、2リーグ制以降では球団初の連覇、そして日本一への旅が再び始まった。(倉世古 洋平)

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