西武 今井のポスティング容認 「年も一緒」のドジャース・山本に続く!

[ 2025年11月11日 05:30 ]

報道陣に対応した西武・今井
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 西武は10日、今井達也投手(27)のポスティングシステムを利用しての大リーグ挑戦を容認すると発表した。今オフは高橋光成投手(28)に続いて2人目。同制度で2人同時に移籍が実現すれば史上初のケースとなる。既に米球界で評価が高騰している右腕は、大リーグを舞台に世界一を目指すと宣言。ワールドシリーズ(WS)MVPに輝いた同学年のドジャース・山本由伸投手(27)にもライバル心を燃やした。

 その視線は、早くも海の向こうの新天地を見据えていた。球団にポスティングを容認され、夢への挑戦を後押ししてもらった今井は「感謝の気持ちでいっぱい。正直、どうなるんだろうって不安もあった」。そして「行くからにはワールドチャンピオンを目指す」ときっぱりと言った。

 3年ほど前から大リーグへの思いを球団側に伝えてきた。この日午前、広池浩司球団本部長とベルーナドームで約30分の会談。その場で最終的に容認を伝えられた。ついに進路が決定。脳裏には、背番号18をつけて今季の大リーグを席巻したあの男の姿があった。

 「年も一緒の投手。もちろん凄いなというのはあるけど、感心している場合じゃない」。同じ98年生まれのドジャース・山本由伸。WSでは「中0日」の登板など3勝を挙げMVPに輝き、世界一連覇に導いた。その姿をテレビで見て「先にアメリカに行って活躍して、いちファンとして凄くうれしかった」。来年から同じ舞台に上がる可能性が生まれ「敵になるか味方になるかは分からないけど、世界一の投手を目指しているのは多分一緒」と、熱いライバル心を燃やした。

 その山本の活躍もあり、同じ右投げでタイプの似た今井の評価は急騰。8年総額1億9000万ドル(約292億6000万円)の予想もあるが「実際に球団と話して“こういう評価をしています”と直接聞かないと…。金額もそうだけど実感は湧かない」と戸惑ったように笑った。米メディアも素早く反応。フランシス・ロメロ記者はXで「情報筋によるとヤンキースが有力候補の一つ」と伝えた。

 球団の希望は「自分が“このチームでプレーがしたい”というのが一番。(日本選手の在籍は)あまり気にしていない」と明かした。「本当に限られた選手しかいけない場所。そこは自信を持っていい」。由伸の待つ世界最高峰の舞台へ、いよいよ今井が旅立つ。(鈴木 勝巳)

【今井と一問一答】
――9年間所属した西武への思いは。
 「たくさんの方々に指導していただいた。支え、サポートがあって今、この立場にいられる。僕があっちでも活躍して、第一線でプレーすることが恩返し。今まで以上に努力をしないと」

 ――大リーグとはどんな舞台。
 「実際に立ってみないと分からない。自分のためでもあり、家族の、そして応援してくださる方のためでもある。いろんな意味合いを胸に秘めながらプレーできれば」

 ――今後の交渉。
 「手を挙げた球団とは交渉します。交渉期間が始まったら、いつでもアメリカに。明日行ってくれと言われてもおかしくないんで、そういう準備は常にしておく」

 ――東海岸、西海岸など希望は。
 「いや、ないです」

 ――23日のファンフェスタで伝えたいことは。
 「そういう場があればもちろん、9年間応援してくださったお礼もありますし。お伝えできればいいかなと思う」

 ≪同一年に2選手がポスティングで同時に移籍ならプロ野球初≫西武は今井と高橋のポスティングシステムでのメジャー挑戦を容認。同一年に2選手が同システムで同時に移籍すればプロ野球初となる。過去には98年オフに広島がケサダ、ペレスの2選手のポスティング(当時は入札制)を申請。ケサダはレッズへ移籍も、ペレスは入札球団なし。20年オフには日本ハムが有原(現ソフトバンク)、西川が容認され、有原はレンジャーズと契約も、西川は獲得球団が現れず日本ハムに残留した。

 ▽ポスティングシステム 海外FA権の取得前に大リーグに移籍する制度。以前のように入札ではなく、獲得を希望する全球団と交渉が可能。申請期間は11月1日~12月15日。申請手続き後、米30球団に公示された翌日から、交渉期間は45日間。日本球団への譲渡金は契約で保証される総額により変動。メジャー契約は保証額のうち2500万ドル(約38億5000万円)までの部分の20%、2500万~5000万ドル(約77億円)の部分の17.5%、5000万ドルを超えた部分の15%の合計となる。マイナー契約での譲渡金は契約金の25%。

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